生きた証しに

(著) 内倉州風

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作品詳細

短歌は、和歌の一形式で、字たらず字あまりの詠み振りがあっても、五・七・五・七・七の三十一文字を基本とし、俳句とともに世界で最も短かい文学である。
古来、和歌は歌会などで朗詠によって、発表されていた。その形式を伝承する宮中歌会始では、御製及び詠進歌のすべてが、和歌本来の発表方法で披講され、朗詠によって聴聞者の耳に訴える手立てがとられている。故に格調高い読みぶりとともに声調も重んじられた。

三十一文字をメールで遣り取りする時代が来ている。インターネット歌会もさかんである。どんな形であれこの短詩形文学を永久に継承して欲しい。
孤高の詠みぶりも大事であるが、現世の風情から遊離してしまったのでは短歌の未来も先細りしてしまうのではと憂慮している。清濁あわせ香む気概で末広がりに期するか思案のしどころであろう。

著者プロフィール
内倉 州風 (うちくら しゅうふう)

経歴:
昭和3年6月25日 鹿児島県高山町(現肝付町)にて出生
昭和20年5月 海軍特別幹部練習生として相浦海兵団へ入団
昭和24年9月 除隊
昭和24年4月 教職につく
昭和43年1月 錦江(にしき江)入社
昭和47年1月から一九七四年十二月 病気休職
昭和63年3月 教職を辞す
昭和63年10月 歌集『にがうりの蔓』出版
以後合同歌集多数

歌歴:
昭和43年 短歌同人「錦江社」へ入社
昭和47年 南日歌壇年度賞(南日本新聞社)
昭和62年 春日大社献詠祭一位
平成10年 「敬老の日」全国選抜文芸大会一位
平成12年 住吉大社観月祭天位
平成16年 熊野本宮大社献詠祭一位
平成19年 伊勢神宮観月祭特選
平成21年 今上陛下即位二十周年記念平成特別藝術大賞(日本芸術年鑑社)
平成23年 魅惑のオクターブ芸術大賞(フランス)
平成23年 ローマ特別記念芸術大賞(イタリア)
平成25年 クロアチア国際文学大賞
他に多数受賞

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