
相模川:岡部晋一短編小説集
(著) 岡部晋一
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―その先に虹をつかまなければ、生きる意味はない―
六年一組の新しい担任となった元陸軍中尉で怖い眼をした石川先生とクラスの子どもたち、六年二組の担任となった大学を卒業したばかりの若い理英子先生の交流と戦争が残した深い傷痕を描いた「相模川」、水戸天狗党の残党としての思いを松平春獄に伝えるため越前福井を目指す竹谷新一郎と行き倒れになっていた新一郎を助けた猪作親娘を武士の生き様と共に描いた「赤い竜 ―幕末水戸天狗党異聞―」など、人の心の中にある光と影を情感豊かに謳いあげた11編の作品を収めた短編小説集。
[目次]
相模川
一、寿美子先生との別れ
二、怖い眼をした先生
四、対校試合
五、楽しい秋
六、雪の日の話
七、過ぎゆく日々
終章
片耳の狼
人参と花ちゃん
赤い竜 ―幕末水戸天狗党異聞―
一、越前鯖江
二、若狭耳村河原市
三、信州下諏訪
四、常陸大洗
五、赤い竜
深夜の灯(ともしび)
一、糖尿病の発見
二、去り行く右足
三、リハビリの日々
四、病室の人々
五、加代ばあちゃんの死
六、退院の日に
深大寺心中
夏子とグランマ
一、僕のグランパ
二、父と母
三、サイクリング
四、グランマ(祖母道子)
人魚になった少女
爽竹桃の咲く町で
一、新学期
二、寿美子の生還
三、校内マラソン大会
四、学校犬「クロ」
五、「生命(いのち)」の授業
六、体育祭
七、文化祭
八、「クマ」の死
九、修学旅行
十、志保先生
十一、校内暴力事件
十二、卒業
十三、新しい出発
雪の進軍
一、第二中隊全滅
二、終戦
三、雪の夜の帰還
四、兵士達の帰郷
ギブ・ミー・チョコレート
著者略歴
[出版社からのコメント]
生きていると様々な出会いがあり、一つひとつは小さなそうした出会いが、どこかでその人の生きざまを形づくっていく、そんなこともあるかも知れません。本書の作品の中で生まれる出会いが、多くの方にとってほんの僅かでもこれからの生き方の欠片となる、そんな風に読んでいただければ嬉しく思います。
【著者略歴】
岡部 晋一(おかべ・しんいち)
昭和13年 横浜生れ
昭和36年 横浜市立大学卒
平成11年 神奈川県立高校教員
(日本史)定年退職
著書
詩集「回遊魚」 (近文社)
「岡部 晋一詩集」(近文社)
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