看護に生きて【電子書籍版】

(著) 湯舟貞子

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作品詳細

花曇りとは今日のような空をなぞらえていうのだろうか。先日癌細胞の検査(PET-CT)を受けた。ぼんやりした頭の中で外の風景を眺めながら、信雄の運転する助手席に九十歳になる認知症の敏、そして洋子は後部座席に身体を預け、「何とかなるわ」との思いにふけっている。毎週土曜日には決まってグループホームで過ごしている敏を誘い出し、ドライブを楽しませるのが定例の行事となってきていた。グループホームに入居し、既に四年が経過しているが、最近歩きづらくなっているため、気分転換にこの戸外散歩を続けている。毎日の忙しい仕事生活の中でも続けている最大の理由は、この行事を逃すと敏は不安を顕(あらわ)にし、住んでいるグループホームで大声を出し、騒ぎ始めるという。(本文より)

【著者略歴】
湯舟 貞子(ゆふね・さだこ)

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