短編小説集:敗残者

(著) 大江正和

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作品詳細

[商品について]
―誰の傍にもある日常の物語―
就職試験に失敗し、就職浪人となった青山涼介。細々とアルバイトをしながら、学生時代から住むアパートで暮らす涼介は、器用でもなく図太くも生きられない自分と周囲の人との価値観の相違にとまどいながら、人並みに生きようとするが――。
実体のない不安の中を生きていく姿を描いた「敗残者」や、クラクションを鳴らした車に監視される日々を描いた「虚影」など、日常を生きる人々の様々な人生を、独特の視点で描いた21の短編集。

[目次]
催眠術
超人類
S湖
アシノウラの冒険──電車──
ドブネズミ
アシノウラの冒険──ゴミ収集──
気まずい会合
イスタンブール
OB会
水上バイク
ておくれ
雨風
密閉空間
訪問者
立石(たていし)
解放空間
虚影
エピソード記憶
病室
女帝
敗残者

[出版社からのコメント]
身体の内側にいる自分の考えている人生と、身体の外側にいる他人の目からみた自分の人生は、同じではないかもしれません。思い違いや誤解など、時として内側の人生は他人から見える外側の人生を大きく変えてしまうこともあるかもしれません。負けたり、迷ったり、回り道をしたりしていても、そこにはやっぱり人生があります。そんな人生の数々を楽しんでいただければ嬉しく思います。

【著者プロフィール】
大江 正和(おおえ・まさかず)
1953年 鹿児島県加世田市(現、南さつま市)に生まれる。
九州大学農学部卒業後、鹿児島県農政部に勤務。
主に農業試験研究、農業改良普及指導業務に従事した。

【著書】
『日常風景』(2019年 エッセイ集)

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