石宝殿 古代史の謎を解く【電子書籍版】

(著) 間壁忠彦

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作品詳細

「(「石宝殿」は)かつては江戸時代以来、有名な名所旧跡として知られ、宮城県塩竈神社の鉄製大塩釜と、宮崎県高千穂の霧島神宮の銅製天の逆鉾を加えて、日本三奇の一つとされ、多くの人々の好奇の目を集め、考察や考証も数多くなされてきた。他に比類のないモニュメントでありながら、むしろ現代では、名所旧跡としては風化した感じを与え、古代遺跡としての真価が顧みられなくなっている、というのが現実なのである。(中略)
もう一度、自分の足元や周辺で、無意識の中に忘れられ、捨てられていっているものを見落とさないようにしたい。そこには思いもかけなかった歴史が沈黙を守っているのである。「石宝殿」の再検討は、私たちに、この事実を充分過ぎるほど教えてくれたのである。」(本書「序章 忘れられた石宝殿」より)

【著者プロフィール】
間壁 忠彦(まかべ・ただひこ)
1932年(昭和7)岡山市に生まれる。1955年、岡山大学法文学部法科卒業。倉敷考古館館長。

間壁 葭子(まかべ・よしこ)
1932年(昭和7)岡山市に生まれる。1955年、岡山大学法文学部史学科卒業。神戸女子大学史学科教授、倉敷考古館学芸員(兼務)。

共著書 『安養寺瓦経の研究』(同書刊行委員会)、『岡山の遺跡めぐり』(岡山文庫31)、『古代吉備王国の謎』(山陽新聞社)、『日本の古代遺跡』(保育社)、『倉敷考古館研究集報』(財団法人倉敷考古館編著)−「備前焼研究ノート」(1・2・5・18号)・「石棺研究ノート」(9・10・11・12号)・「里木貝塚」(7号)・「岡山県真備町黒宮大塚古墳」(13号)・「矢田部益足買地券文」(15号)

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