総集編:釈迦の悟り 神を超えた思考への旅

(著) 吉久治之

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作品詳細

[商品について]
―偶像ではない真の釈迦の姿―
学問的には説明不能だとされてきた「釈迦のさとり」。
本書は、キリスト者から自ら望む信仰を求めて思索の旅を続け、釈迦の思想に辿り着いた著者が、前著『釈迦のさとり』に続き、憶見に縛られない自由な視点で、「釈迦のさとり」の解明を試みようとする作品である。
釈迦のさとりを求めた本書の旅は、釈尊に還る旅の始まりでもある。仏教の枠に収まらない釈迦の真の姿を知り、混迷の時代を生きる上で、現代の私たちにとって示唆に富む内容となっている。

「目次]
著者略歴等
はじめに
1 序章
2 創造について
3 RVにおける神(神々)等
4 ブラフマン概念の絶対化の過程等
5 王族とヴェーダ
6 SNにおけるバラモン関連表現
7 SNにおけるダルマの意味
8 SNと祭式等
9 釈迦とアートマン
10 釈迦のさとりとは
終わりに

[出版社からのコメント]
仏教は私たち日本人にとって馴染みの深い宗教ですが、一方で釈迦自身が語った言葉や思想については何も知らないといっていいかもしれません。現代の仏教とは異なる釈迦の思想はどの様なものだったのか、それを解明することは多くの困難を伴う作業ですが、本書はその困難な作業に真摯に取り組んだ一つの結果として形になった作品です。本書を通じて、釈迦が到達した真理への旅を、多くの方に味わっていただければ嬉しく思います。

【著者プロフィール】
吉久 治之(よしひさ・はるゆき)
学生時代に受刑者の処遇改善、更生に寄与することを志して、後に検事となる。
任官後11年を経て法務省矯正局付となり、監獄法改正、刑事施設法案国家提出等の作業に携わる。
その後は一線に戻り、多数の事件の捜査等に従事。
主任検事として担当した著名な事件例
・いわゆる東芝機会ココム違反事件(昭和62年、東京地検特捜部)
・いわゆる女子高生コンクリート詰め殺人事件(平成元年、東京地検刑事部)
その後退官して、公証人を経て弁護士となり、「野の花法律事務所」の名称で約9年間業務に携わる。
平成31年末に、老齢及び健康上の理由により仕事を辞めて現在に至る。

著者としては、このような過去にふれることは決して本意ではないが、これが少しでも本著を読んでみようかというきっかけになることがあればということから掲記した次第である。
しいて関連づけるとすれば、著者の手法は捜査のそれに類似しているように思われる。すじ読みをして証拠を収集・評価するということである。全く知識も経験もない分野のことなので、果たして収集・評価が十分できているかどうかはいささか心もとないが、自分の内面では得心できている。ただ、それは自己満足にすぎないかもしれず、本当に正しいかどうかは読者のご判断である。従来の見方に捉われず新しい視点から整理・分析(新しい視点ではあるが、釈迦の置かれた状況や立ち位置等から客観的に考察するということは、現代においては当然のことであると思われる。客観的な考察ではあるものの、自分の内面と照らし合わせて思考を進め、得心できたことを文章にしている。)したことによる結論が正しいかどうか吟味しながら読み進めて審判していただきたい。
いずれにせよ、脱稿後振り返ってみて、長く社会の実務家であったものにしかできない作業であったことは間違いなく、下草を刈ること位はできたのではないかという感慨はある。

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