脊梁の雨音

(著) 中島文寛

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作品詳細

[商品について]
昭和八年、漁に出た父が事故に遭い、亡くなった日を境に変わり始めた日常、そして母が自分の前から居なくなってしまったあの日「篤馬」の中で何かが変わり始めた。
問題です。
本作のもう一人の主人公「文雄」。高校卒業後、愛知県江南市にある、主にゴム製品を製造する会社に勤めますが、さてその会社の名前は何でしょう?
① 西部化学名古屋工場
② 南部化学名古屋工場
③ 北部化学名古屋工場
※答えは、第三章 「一 帰省」の文中にあります。
夫を亡くした母親の「シズ」はとある事情により嫁入り先の「黒木家」を出ていかなくてはいけなくなる。そして条件の一つに息子の「篤馬」を残していくことだった。
本作は、母親との別れを境に変わってしまった主人公「篤馬」、泣きながら息子を手放した母親の「シズ」そして、「篤馬」とは異父兄弟になるもう一人の主人公「文雄」。
母と離れたあの日「篤馬」を変えてしまった心の傷!
「篤馬」と離れざるおえなかった母親の心の傷!
異父兄弟を慕うも、あることが切っ掛けで確執が生まれてしまった「文雄」!
様々な人との出逢いと別れを繰り返し、人間の「心」を描いた人生模様がここにあります。

[出版社からのコメント]
幼いころに受けた心の傷は、その人が成長しても心の何処かに残っているものだと思います。また、その傷が深ければふかいほど、その人の人格にも影響を及ぼすものでしょう。
本作は、母親と一緒に居れなかった「篤馬」の心の歪みと、「篤馬」の持つ心の傷を分かりながらも衝突してしまう「文雄」。そしてその親族が絡みあうヒューマン作品です。
この作品には人間の「心」を形成する上で大切なことが書かれている1冊だと思います。

[著者プロフィール]
中島 文寛(なかじま・ぶんかん)
1948年 宮崎県生まれ 熊本県在住
建築構造物等の企画設計業務に従事する傍ら、執筆活動を続けている。
主に人間の内なる心の有り様を日常生活の中から描き出す作品を作るように心掛けている。

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