藤重直彦歌集
(著) 藤重直彦
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「黄に明る」を出してから、続いて歌集を作る気はなくなっていました。
身体的には頸椎ヘルニアの手術の後、十年ほどして脊柱管狭窄症の手術を受け、さらに十年ほどして二度目の手術を受け、非常勤で勤めていた老年科精神科病院も辞め、術後のリハビリに専念していましたが、精神的には危うい状態にあって、電子書籍として歌集を出さないかという22世紀アートさんのお誘いを思い出し、お願いすることにしました。
「湖影」「黄に明る」も収録してもらい、それ以後の歌を四つの歌集にし、まとめて出すことにしました。
ありがたいことでした。
「湖影」は昭和五九年から平成七年までのもの。
「あとがき」で
「私の歌は、ただ目の前にある草や木や鳥、川や空や湖になんとかして自分を留まらせたいという願いに過ぎない、いわば自分自身に対する精神療法である。」
と書きました。
「黄に明る」は平成七年から平成十三年まで。
「あとがき」で
「頸椎の椎間板ヘルニアの手術を平成十一年秋に受けました。リハビリ後、誘われてはじめて海外旅行というものをしました。」
と書きました。(あとがきより)
【著者プロフィール】
藤重 直彦(ふじしげ・なおひこ)
昭和11年 広島県生まれ。
昭和32年 京都大学医学部進学課程入学。
一回生の冬腎炎に罹患休学。
その後復学して38年医学部進学。
昭和42年 医学部卒業。矯正医官として働く。
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