詩集 五十畑の牛と詩人

(著) 深津朝雄

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作品詳細

「牛は風景を創造する 通り過ぎたうしろから 風の渡る青田が広がり草木が繁茂し 祭り太鼓が激しく鳴る」(本文より)

枯渇することのない創作意欲に掻き立てられ、血肉の通った作品を生み出す詩人・深津朝雄氏の魅力を十二分に宿した詩集。

日常生活の風景に神聖視された「牛」を添えることで、水面にできた水紋のように無自覚に限定していた世界は広がり、普遍性を帯びる。そして透徹な言葉の狭間から響く静寂が、耳鳴りのように鼓膜を揺らし、冷え切った指先を優しく温める――「打たれ地蔵」「ウミガメのスープ」「創造する牛」など27編を収録。

心を震わせるのではなく、心の位置を改める、心身浄化に必要な一冊。
是非ご一読下さい。

【著者プロフィール】
深津朝雄(ふかづ・あさお)

1935年 栃木県に生まれる
1991年 詩集『群鴉』夢限会刊
第25回栃木県現代詩人会新人賞
1996年 詩集『石蔵』書肆青樹社刊
第7回富田碎花賞
日本現代詩人会 日本詩人クラブ会員
栃木県現代詩人会理事
「夢限」「青い花」同人

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