
赤い靴はいてた女の子:三部作 陸奥編・紐育編・白河編
(著) 金山屯
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うしろの足の木の靴、作ってあげて――。
夢の中に現れた「きみ」という名の女の子は、馬のメアリーの前脚に木靴を履かせ、走り去った。
あの震災の後、お世話になっている画家で郷土史家の浩然先生を見舞ったとき、赤い靴を履いた見知らぬ女の子が「お迎え」にきたという話を聞く。先生と自分が見た「きみ」という名の女の子が実在すると知ったとき、虚構と現実が入り混じる中で、きみちゃんの物語が動き始める――。
「陸奥編」「紐育編」「白河編」の三部作をまとめた、「赤い靴はいてた女の子」きみちゃんと浩然先生の愛と祈りの物語。
「目次]
赤い靴はいてた女の子
──愛(クピド)と魂(プシュケ)物語【陸奥編】──
赤い靴をはいた白い馬
律儀なる一族・石井家
浩然先生逝く
実在したきみちゃん
ふたりの母親
岩崎かよの生い立ち
北帰行
きみちゃんの最期は茅ケ崎南湖院
恩讐の彼方に
あとがき
──那須白河がニューヨークになる日【紐育(ニューヨーク)編】──
はじめに
第一章 めっこーいじゃんじゃんかじまげな
第二章 ニューヨークに行く
第三章 ノアの箱舟・バベルの塔
第四章 愛犬ベティとの出会い
第五章 生涯の腹心ベティ
第六章 古代の日本はアメリカだった!
第七章 そして、9・11同時多発テロが起きた
第八章 忘れてはならない、ふたつの日米親善の歴史
第九章 9・11事件と愛犬ベティの死
第十章 答礼人形・福島絹子さん
第十一章 那須白河がニューヨークになる日
第十二章 赤毛のアン
あとがき
──コウノトリの郷【白河編】──
白い鳥(コウノトリ)になった六人の乙女
一、本当におかしいこどもの教育現場
二、建鉾山(たてほこやま)
三、「惜別の歌」
四、学徒勤労動員
五、「六人の処女(おとめ)」
六、白女三年生、学徒動員で郡山保土谷化学工場へ
七、運命の日 天気晴朗なれど波高し
八、白い鳥(コウノトリ)になった六人の乙女
あとがき
著者略歴
[出版社からのコメント]
人の歴史を道に例えるなら、それは舗装された道ではなく、泥と大穴のあいた歪んだ道といえるかも知れません。それでも人は、泥の中を、穴の中を這いずりながらも懸命に前に進んでいます。きみちゃんと浩然先生は誰の頭上にもいる、そんなことを感じながらこの物語を楽しんでいただければ嬉しく思います。
【著者プロフィール】
金山 屯(かなやま・じゅん)
1940年、東京都生まれ
青山学院大学卒、馬術部OB
「馬いななく町」を広める会主宰
バーチャルスクール「白河乗馬学校」経営
福島県白河市在住
【既刊書】
『白い馬に乗った少年』(2006年4月、文芸社刊)
『愛馬物語』(2007年5月、文芸社刊)
『男の花道 白坂・卯の花街道』(2008年5月、文芸社刊)
『白河二所の関 ようこそまほろばみちのく』(2010年10月、文芸社刊)
『赤い靴はいてた女の子 愛(クピド)と魂(プシュケ)物語【陸奥編】』(2013年8月、文芸社刊)
『赤い靴はいてた女の子 紐育(ニューヨーク)編 那須白河がニューヨークになる日』(2015年2月、文芸社刊)
『赤い靴はいてた女の子 コウノトリの郷【白河編】』(2018年3月、文芸社刊)
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