赤ちゃんの驚異:愛らしい命の謎に驚き不思議に迫る

(著) 大宮信光

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作品詳細

[商品について]
―身近で不思議な存在、赤ちゃん―
赤ちゃんはかわいい。それが初孫なら、なおかわいい。なぜ赤ちゃんはこんなにもかわいいのか――、それは一つの謎です。本書では、その赤ちゃんという小さな存在に秘められた大いなる謎を、最前線の研究を探索してその成果や重要な発見を、生殖細胞から赤ちゃんのみる世界まで、できる限り、徹底的に紹介してみました。
赤ちゃんをお持ちの方もそうでない方も、生命の誕生が見せる驚きの現象をぜひ味わってください。

[目次]
はじめに
電子書籍化にあたり、ご挨拶
第1章  赤ちゃんの生きる世界
(1)産声の神秘
(2)生後四、五日の赤ちゃんはなぜ黄色いか
(3)赤ちゃんは悟りを開いた聖者?
(4)赤ちゃんも〝顔〟に注目する
(5)赤ちゃんロボットも真似をする〝共同注意〟
(6)くちびるは赤ちゃんの心の窓
(7)赤ちゃんが笑うのはなぜ?
(8)赤ちゃんは手足を動かして言葉を憶える
(9)赤ちゃんは物理の基本を理解している?
(10)「這えば立て、立てば歩め」は進化の感動か
第2章  母胎の中の赤ちゃん
(1)卵子の旅路
(2)花の香りに誘われて泳ぐ精子
(3)精子はサバイバル・レースで協力している
(4)赤ちゃんの性別は受精の瞬間に決まる
(5)兄弟姉妹が似たり、似なかったりするわけ
(6)受精卵はまるでエイリアン?
(7)胎盤は万能のスーパー臓器
(8)胎児の芽、胎芽はどのように成長するの?
(9)羊水に舌つづみを打っている胎児
第3章  生命進化の中で見た赤ちゃん
(1)セックスは病気対策から始まった
(2)生殖細胞が生まれるわけ
(3)卵子が大きく、精子が小さいわけ
(4)「r‐戦略」か「K‐戦略」か
(5)体の中で赤ちゃんが育つようになったわけ
(6)胎盤形成の口火を切ったレトロウイルス
(7)赤ちゃんは「開かずの間」で育っていく
(8)両親がいるのは当たり前!?
(9)哺乳類が単為生殖をしないのはどうしてか
(10)胎盤が先かゲノムインプリティングが先か
(11)おチチが胸にあるわけ
(12)赤ちゃんが無力で生まれてくるわけ
(13)女性が発情期をなくしたわけ――家族の起源
第4章  恐竜も赤ちゃんは可愛い!
(1)子供の世話をする植物食恐竜マイアサウラ
(2)ツカツクリも巣づくりをする
(3)ハドロサウルス類は「デンタル・バッテリー」をもっていた!
(4)恐竜とヒトは姉妹だ!
(5)哺乳類の先祖:単弓類がのさばったペルム期では爬虫類の祖先:双弓類は片隅に小さくなっていた!
(6)恐竜のお尻に触りたい♪
(7)恐竜の巣のタイプから赤ちゃん恐竜の可愛さを探る
(8)恐竜は群れで巣を守っていた!
(9)恐竜も「見守り行動」をして、子供がぶじに育つ可能性を高くしていた!
(10)恐竜群像
(11)会話する恐竜がいる!?
(12)赤ちゃんが「かわいい」と感じる見た目の特徴には7つある! それはどうやら恐竜にもヒトにも通用するらしい。
第5章  ヒトの赤ちゃんは可愛く〝なる〟のはどうしてか
(1)赤ちゃんが一番可愛く〝ない〟のは、生まれたての時であった!?
(2)赤ちゃんが可愛くなるまでには時間がかかる。〝子育て〟ではなく、〝子育ち〟支援を
(3)一歳前後の赤ちゃんが一番かわいらしいのは、一体どうしたことか。
(4)ヒトの赤ちゃんはどんなに可愛くても、独りでは育てられない
(5)母親は母親として赤ちゃんによって育てられる―カメレオン効果がミラー・ニューロンに裏づけられる!
(6)ドストエフスキイの問いかけに応えられるか?
(7)アタッチメント理論―その核心は予測性
(8)これまでのアタッチメントの捉え方を超えて、どこへ
(9)地球人類からの進化はありえるか
(10)十億年以上存続した都市ダイアスパーには、赤ちゃんがいなかったけれど
(11)赤ちゃんが可愛いわけをアリストテレスの4因説で問う
第6章  社会は赤ちゃんの子宮
(1)産科学は江戸・徳川家時代に始まった
(2)産婆さんは何をしたか?
(3)なぜ三日祝いやお七夜をするのか?
(4)出初、初宮参り、お食い初め、誕生祝いって何?
(5)なぜ、赤ちゃんに名前をつけて届け出るのか
(6)〝子〟のつく女の子は賢い?
(7)オシャブリはできるだけ長く…
(8)俵万智さんが詠んだシングルマザー
(9)多産多死から少産少死、そして第二の人口転換へ
(10)赤ちゃんが産まれなくなっている!?
〈参考文献〉
著者略歴

[出版社からのコメント]
出産という大きな出来事の中で誕生する赤ちゃんは、多くの人に生命の神秘を感じさせるとともに、幸せや喜びをもたらす存在でもあります。少子化が進む現代の社会の中で、あらためて赤ちゃんという存在の素晴らしさについて、本書を通じて多くの方に目を向けるきっかけを持っていただければ嬉しく思います。

【著者略歴】
大宮 信光(おおみや・のぶみつ)

科学ジャーナリスト。
1938年東京神田生まれ。東京教育大学在学中から家庭教師、塾経営をはじめ、67年にSF同人誌「宇宙塵」に参加。78年頃からSF乱学者、科学評論家を名乗り、科学技術と文明の未来を中心テーマに、森羅万象を狩猟・採集・料理する。
著書に「面白いほどよくわかる世界を動かす科学の最先端理論」「面白いほどよくわかる相対性理論」「面白いほどよくわかる化学」「図説 世界を変えた化学の大理論」(以上、日本文芸社)、「学校では教えない自然と科学のふしぎ発見」「世界にかがやいた日本の科学者たち」(以上、講談社)、「天変地異のメカニズム」(かんき出版)など多数がある。

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