追憶 下弦の月
(著) 尾原重男
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ー本文よりー
この本を書く中で思ったことは、誰でも生を受けた瞬間から人生の終わりに向けたカウントダウンが始まっており、同様にどんなに仲の良い夫婦でも結婚をしたときから別れのカウントダウンが始まっているということである。だから一日一日が、あえて言えば一瞬一瞬がとても貴重なのである。私の場合は妻の死によって別れのカウントダウンは終わりを迎えてしまったが、ラスト・クォーターで人生のカウントダウンが続いている間を有意義に生きたいと願っている。
著者プロフィールーーーーー
尾原 重男(おばら・しげお)
昭和18年1月満州・新京特別市生まれ。上智大学大学院経済学研究科修了。
計量計画研究所を経て三菱総合研究所入社。
経済・経営本部長、常務、代表取締役を歴任。
同社非常勤顧問のほか日本大学、上智大学、松山大学で非常勤講師などを務めた。
著書に『10年後 大潮流を読む』、『重要データ10年後の東京』、『癒しの追憶』など。
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