遙かなるクリュチェフスカヤ――カムチャツカ半島最高峰に挑んだシニア登山隊遠征記

(著) 藤本栄之助

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作品詳細

[商品について]
―どこまでも透明に近い淡い青色の空は、クリュチェフスカヤへと続いている―
千島列島のさらに北にあるカムチャツカ半島の最高峰であり、美しい姿と名前を持つクリュチェフスカヤ。若き日にこの山への憧れを抱き、ロシアとの国境が開かれないまま年月が過ぎ年老いても、諦めることなく志を持ち続けた著者は、元朝日新聞編集委員の本多勝一氏をはじめ平均年齢64歳の老遠征隊の一員として、2001年夏、ついにクリュチェフスカヤ遠征の途につく。本書は、押し寄せるグローバル化の波に古い体制や価値観が崩壊していく中で、個性を吸い取られ、故郷を喪失して終える人生から正しいと信じる自分の人生へと回帰するために挑戦したクリュチェフスカヤ遠征を、カムチャツカの大地に生きる人々から学んだ人間の本来の生き方への想いとともに綴った記録である。

[目次]
はしがき
序章 出発まで
第一章 新たな出発 二〇〇一年夏
第二章 ペトロパブロフスク・カムチャツキー
第三章 さらに奥地へ――エッソ村
第四章 憧れのクリュチェフスカヤへ――アタック・キャンプ設営
第五章 頂上攻撃
(一)試登
(二)頂上へ
第六章 下山――挑戦、応答そして変化
第七章 遙かなり クリュチェフスカヤ
終章 クリュチェフスカヤ そして我が友よ
あとがき
〈参考文献〉
著者略歴

[出版社からのコメント]
挑戦に年齢は関係ないとはよく聞く言葉ですが、そこにどの様な思いがあるのかによって挑戦がもたらすものは大きく異なるのではないかと思います。本書は、クリュチェフスカヤという貴婦人のような美しい山への遠征記録であると同時に、人の生き様について考えるという点でも楽しめる内容となっています。どうぞ手に取ってご覧ください。

【著者略歴】
藤本 栄之助(ふじもと・えいのすけ)

1936年、熊本県菊池市生まれ。京都大学理学部卒業後、旭化成㈱入社。現在、旭有機材㈱監査役。

著書『我が巡礼―島原原城への旅』(「宮日出版文化賞」受賞)、『花暦めくれば』(以上、鉱脈社刊)ほか。
京都学士山岳会(AACK)所属。2002年8月、モンブラン4807m登頂成功。

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