野口整体と身心一元論: 心と体のつながりを取り戻す
(著) 金井省蒼
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「今著は、野口整体という智の歴史的な意味について、ようやく見出したアカデミズムの世界とのつながり、そして現代社会における立脚点について、私ができる限り考えようとしたものです」(はじめに)
野口整体の創始者・野口晴哉に師事した著者による、思想と実践の書。身心一元性をキーワードに、野口整体と東洋宗教文化、西洋近代科学文明の関わりを思想史的に考察。井深大、河合隼雄らの思想やユング心理学などを通して、現代における野口整体の社会的立脚点を探る。
著者の整体指導の体験談や、活元運動や体癖についての実践的内容も収録。奥深い〈野口整体〉の世界を俯瞰するのに最適な一冊。
はじめに ―― 野口晴哉生誕百年 身体性に回帰する時代に贈る
巻頭記事 潜在意識は体にある!
序章 自分の健康は自分で保つ― 養生・修養としての野口整体
第一章 今著へのあぷろーち
第二章 科学と主体性の喪失― 身体性から離れる科学に「自分のことを考える智」はない
第三章 活元運動― 身心一元性の探求
第四章 体癖論― 己を知り、己を活かす道を開く
第五章「主体的自己把持」を目標とする個人指導─ 真田興仁氏体験談
終章 潜龍出池(潜龍池を出ず)― 私の「自己実現」
巻末記事 日本の身体文化を取り戻す― 現代に「身体性」を取り戻す
【著者プロフィール】
金井 省蒼(かない・しょうぞう)
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