閉塞の時代の経営 : ドラッカーの有効な読み方、使い方

(著) 増岡直二郎

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作品詳細

[商品について]
――ドラッカーは、ヘンリー・フォードがマネジメントを不要とした結果、難攻不落の帝国から斜陽に陥ったフォード社を、「硬い丈夫な皮膚で支えられた」何ににたとえたでしょうか。
1.恐竜、2.昆虫、3.巨人
GMのことは「骨格で支えられた脊椎動物」にたとえています。正解は、本書第3部第1章第1節「1 マネジメントの必要性」をご覧ください。

新型コロナウイルスの影響で、多くの企業は廃業や存続の危機に戦々恐々とし、まさに閉塞の時代に直面している。この状況下で、企業には生き残るために自らを変革するとともに、資本主義を力強くしなやかに進化・発展させて行くための「正しい経営」が求められている。本書は、その「正しい経営」の中心にある「マネジメント」に焦点をあて、ドラッカーの「マネジメント」論を批判的に継承しながら、閉塞の時代を切り抜けるための「真のマネジメント」の捉え方から応用の仕方まで、具体例を挙げながら分かりやすく解説した作品である。今そこにある危機を乗り越えるのはもちろん、コロナ後の世界にも有用な一書として、示唆に富む内容となっている。

[目次]
電子出版に当って
まえがき
序論 ドラッカーの思想
第1部 正しいマネジメントを理解しよう
第1章 マネジメントの真の定義
1節 定義は変遷・進化する
1 マネジメント定義の歴史
2 マネジメントとリーダーシップ
2節 ドラッカーによる定義と限界
1 ドラッカーによる定義
2 ドラッカー理論に不足するもの
第2章 企業は営利組織ではない!?
1節 利益確保のためには何でも……
2節 利益の経済的機能
3節 赤字脱出のための方法
第2部 マネジメントこそが企業を救う
第1章 マネジメントは経済的成果を上げる
1節 企業とは何か
1 企業の目的は顧客創造
2 マーケティングの意味と実践のコツ
3 イノベーションの意味と実践のコツ
4 生産性の意味と実践のコツ
5 顧客創造再考
2節 事業とは何か
1 われわれの事業は何か
2 われわれの事業はどう変化するか
3 われわれの事業のうち何を捨てるか
4 明日への投資の取り組み方
3節 戦略計画とは何か
1 戦略計画でないもの
2 戦略計画とは
第2章 マネジメントは働く人たちを生かす
1節 新しい現実
2節 仕事と労働の関係
1 仕事とは何か
2労働とは何か
3 仕事と労働は互いに補完する関係
3節 働く人たちを生かすコツ
1 仕事のできない者は間違った場所にいる
2 仕事を人に合わせる
第3章 マネジメントは社会的責任を果たす
1節「企業の社会的責任」はなぜ、どこに生まれたか
1「企業の社会的責任」の意味が変わった
2 社会的責任はどこに生まれ、どう処理すべきか
2節 プロフェッショナルの倫理
1 知りながら害をなすな
2 知りながら害をなす例
3節 経営者をプロフェッショナルに昇格させよ
1 経営者プロフェッショナル化の必要性
2 経営者プロフェッショナル化の可能性
第3部 マネジメントにどう取り組むべきか
第1章 マネジメントの仕事
1節 マネジャーの仕事と資質
1 マネジメントの必要性
2 マネジャーとは何か
3 マネジャーの資質は「真摯さ」
4 マネジャーの権限
2節 マネジャー教育の必要性と生き甲斐
1 マネジャー教育の必要性
2 マネジャーの生き甲斐
第2章 マネジメントのスキル
1節 意思決定のスキル
1 意思決定のプロセス
2 意思決定の実態とコツ
2節 コミュニケーションのスキル
1 コミュニケーションとは
2 コミュニケーションの実態とコツ
第3章 トップマネジメントの役割
1節 トップマネジメントの仕事と組織
2節 トップマネジメントの成長のマネジメント
1 成長に対する誤った認識
2 成長の目標は、量的でなく質的なものである
3 成長の準備
3節 トップマネジメントのイノベーションのマネジメント
1 イノベーションの戦略
2 イノベーションのためのトップマネジメントの姿勢
3 イノベーションのための組織
あとがきに代えて
著者略歴

[出版社からのコメント]
マネジメントの重要性は業種を問わず誰でも口にするようになりましたが、いざ実践となると中々難しいと感じられる方も多いのではないでしょうか。理論とは冷たい無機質なものではなく、誤謬も含んだ血の脈打つ生きものであり、それを乗りこなすには相応の覚悟と修練が必要ということなのかも知れません。ドラッカーの理論は難解と言われますが、ぜひ本書を手に自在に乗りこなすための一歩を踏み出していただければ嬉しく思います。

【著者略歴】
増岡直二郎(ますおか・なおじろう)

北海道室蘭市出身。
(株)日立製作所、八木アンテナ(株)を経て、現在naoIT研究所代表、経営コンサルタント。
執筆・講演・大学非常勤講師・企業指導などで活躍中。

著書に『IT導入は企業を危うくする』(洋泉社)、『迫りくる受難時代を勝ち抜くSEの条件』(同)、目下「IT media サイト」などで執筆連載中。

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