随想・書のこゝろ:我国や中国の代表的な能筆群像【電子書籍版】
(著) 中村雪柳
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[商品について]
―「書」の中にある大切なもの―
空海、良寛、藤原行成など、歴史に残る能書家たちは、それぞれの時代をそれぞれに生きる中で、後世に伝わる作品を残してきた。「書」には文化がつまっている。
本書は、自らも書家として「書画同源」という視点から様々な取り組みをしている著者が、聖徳太子から現代の書まで、その人となりを訪ね、作品世界に収められた「書のこころ」を見つめようと試みた随想集である。
奥深く魅力的な書の世界を味わうだけでなく、「書」とは何かについて考える上でも示唆に富む内容となっている。
[目次]
まえがき 国文学者 春名 好重
1 開明のプリンス「聖徳太子」
2 帰り花「則天武后」
3 天平のトップレディー「光明皇后」
4 剛直の士「顔真卿」
5 五筆和尚と呼ばれた「空海」
6 「和様の書」の太祖「藤原行成」
7 百人一首に籠めた想い「藤原定家」
8 「八大山人と揚州八怪」
9 名主の昼あんどん「良寛」
10 維新回天の歴史を演出した男「坂本龍馬」
11 文明開化が生んだ女流作家「樋口一葉」
12 墨跡・現代の書
推 薦 文 評論家 松田 十蘭
あとがき 中村 雪柳
[出版社からのコメント]
文字は意味を伝達する手段ですが、文字が言葉となったとき、そこには単なる意志だけでなく人の持つ感情も含まれるようになります。そしてその言葉が手書きで紙に残されるとき、時として書き手の生きた時間や言葉では表現できない様々なものが閉じ込められることがあります。本書を通じて、言葉や「書」の中にあるそうした「言葉にはならないもの」を味わい、楽しんでいただければ嬉しく思います。
【著者プロフィール】
山都会(やまとかい)主宰 中村雪柳 略歴
(俳号 なかむら 雪(ゆき)・本名 中村 雪子)
1947年 0歳
福島県喜多方市生まれ
1950年 3歳
父の仕事の関係で東京都新宿区へ引っ越す
1965年 18歳
法政大学文学部・地理学科入学
1966年 19歳
父、逝去の為、退学 富士製鉄㈱入社(現・日本製鉄(株)) 書道部に入る
1970年 22歳
結婚 漢字 師・藤沢香浄 かな 師・児玉紫苑(師・稲垣黄鶴)
1978年 30歳
文化書道学会学童部師範取得 山都書道塾として開塾
1980年 32歳
文化書道学会師範取得 書学院入会
第1回 山都会(やまとかい)書展(武蔵野公会堂) 第3子1歳
1982年 34歳
同居の義父亡くなる
1986年 38歳
第2回 山都会書展(吉祥寺ギャラリー)
1989年 41歳
第3回 山都会書展(吉祥寺F.F市民ホール)
1990年 42歳
書学院専攻科終了
1991年 43歳
第4回 山都会書展(武蔵野芸能劇場)
かな 師・西迫翠峰(師・宮本竹逕) 漢字 師・山崎桂石(師・成瀬映山)
1993年 45歳
第5回 山都会書展(けやきコミュニティーセンター)
1995年 47歳
俳句会「風樹」入会
第6回 山都会書展(武蔵野芸能劇場)
大東文化大学全国書道展優秀団体賞 以後毎年受賞
1997年 49歳
「風樹」同人
読売書法展初出品初入選(以後出さず)
第7回 山都会書展(武蔵野市民文化会館)
1998年 50歳
山都書道塾を山都会と改名、山都会として独立(月刊会誌「墨の歌」発行)
1999年 51歳
第8回 山都会書展(ギャラリーギンザ)
2000年 52歳
書道藝術青龍賞受賞 現代精鋭書家(書道藝術)
2001年 53歳
平成書道藝術賞(書道藝術) 特別賞受賞(風樹)
毛筆句集 (100句)「如夢幻泡影」出版
第9回 山都会書展(立川・朝日ギャラリー)
2002年 54歳
日中友好記念賞 中華人民共和国駐日本大使館 書林出版株式会社
2003年 55歳
「芸術家年鑑」 第10回記念山都会書展(東京銀座画廊)
2003年 56歳
第12回記念山都会書展、その後も、二年毎銀座で山都会書展継続
2004年 57歳
俳句会「風樹」から連載依頼された「随想・書の心」を1冊の本にまとめ出版
2005年 57歳
山都会社中内に、俳句会「石蕗」を作る。俳誌「石蕗」を3ケ月に1度発行
2013年 66歳
小倉百人一首「夢のうきはし」(毛筆印刷かるた)制作、刊行
2019年 72歳
俳誌「石蕗」を、5年ごとにまとめた「石蕗俳句集三」の3冊目を上梓
俳句会「石蕗」を、ネット俳句「石蕗」に。
2020年 73歳
(株)書道芸術社・日本書法52号「私の俳句・私の書」掲載
「石蕗俳句集三」からの自句自選集(書画)
(株)22世紀アートより、電子書籍「随想・書のこゝろ」出版
2021年 74歳
第19回記念山都会書展(銀座鳩居堂画廊)6月22日~6月27日予定
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