風香る 大石内蔵助異聞
(著) 森角幹生
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できることはすべてやり遂げた。仇討ちを終えた内蔵助は静かに最期のときを待った。梅の季節。細川家の表庭に設えられた切腹の場に着座し、白ずくめの衣服を静かに脱ぎ始めたその時、内蔵助は得も言われぬ香りを感じ笑みを浮かべる。
主君の事件、城の明け渡し、希望を失い仇討ちに向かうー内蔵助の悲哀漂う信念があふれる時代小説。
著者プロフィールーーーーー
森角幹生(もりずみ みきお)
埼玉県生まれ。
埼玉大学文理学部卒。
定年後の趣味として64歳で小説の執筆を始める
著書
処女作「風香る 大石内蔵助異聞」幻冬舎ルネッサンス(図書館協会の選定図書)
二作目「小坂孝太郎の恋 昭和四十五年」東京図書出版
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