飢餓と戦争・生存戦略の歴史: 鉄のビック・バンと官僚国家の形成

(著) 浅井壮一郎

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作品詳細

ー本文よりー
各文明の歴史には必ず混乱期があり、それは飢餓を伴うものだった。飢餓とは人口増と食糧増産の需給バランスの問題である。文明基盤が農業にある以上、天候異変による飢饉は避けられず、繰返し襲う。こうした異変に最も弱い社会が遊牧民社会だった。彼等はそれを略奪で補った。だが常に成功するわけではない。それが成功し民族移動といえる規模になるには、彼等が戦車、騎兵、鉄製武器等の戦力的優位を確保した時であった。
本書は古代史を、飢餓と食糧増産、軍事システム、官僚制度(組織力)といった面から見直したものである。

著者プロフィールーーーーー
浅井 壮一郎(あさい・そういちろう)

1940年 台湾台北市生まれ
1963年 東京大学農学部農芸化学科卒
農学博士
2009年 早稲田大学第二文学部卒
AGF社取締役。ユニオン・ケミカル社(在フィリピン)社長。熊沢製油産業社長。現在、財団法人フィリピン協会監事、NPO法人 海外資源活用協会顧問、古代史教養講座理事。

【著書】
『悪徳の世界史Ⅰ フィリピン 華僑ビジネス不道徳講座』
『悪徳の世界史Ⅱ 宗教の悪徳 宗教ビジネス不道徳講座』
『東洋倫理の敗北 真実の朝鮮近現代史』(朱鳥社刊)
『古代製鉄物語』(彩流社刊)

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