[句歌集]月草の秋――その先は風まかせ
(著) 佐阪峰岳
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―春のうみ月や小舟のひとり旅―
御室つく三輪の神奈備あま多度 尋ねて暮るゝ里山の径
山の辺の道を詠んだ冒頭歌ではじまる本書は、静謐な風景、悠久の時の中にある人の営み、手に触れられるほどの日常に映る光景に目を向けながら、歌人として、俳人として、123首の短歌と86句の俳句で織り上げた、抒情あふれる句歌集です。
散るとみせ舞うとも見えてもみじ葉の 名残りの秋を告ぐるひとこま
現世を生きる儚くも美しい情景を象るこの作品世界を、ぜひご堪能ください。
[目次]
山の辺の道
額田王 碑付近にて
無人売りにて
万葉まほろば線にて
釣行・春秋
香芝・分川池にて
昭和四十五年、茨木市沢良宜・田園の春
樫井川・兎田橋にて
平成二十九年、和歌山城・散策
昭和四十八年、琵琶湖・湖東線・車窓より
昭和四十四年、於・谷町筋、自然食品店
昭和四十五年、気比の松原にて
暗峠越え
平成三十年四月、阿倍野ハルカス喫茶室にて
平成二十八年、在所・夕景
八ヶ岳連峰、赤岳山頂より
高校二年、夏季休暇宿題・初作首
初孫、三歳の散歩
在所・種河神社・夏祭
七五三
四季・大原
平成二十八年、自宅にて
平成二十七年、自宅にて
平成二十八年、自宅にて
蒜山高原にて
三座をながめて
平成十四年、山形県の秘湯にて もみじは陽春の青もみじ
平成三十年、在所・種河神社にて
平成三十一年四月、種河神社境内
昭和五十年、野沢温泉にて
平成二十九年、八重山四島周遊
石垣島にて
惰眠三十年、八首
平成二十八年五月、長谷寺にて
平成二十八年、成相山・パノラマ展望台より
平成二十八年、香住港にて
瀬田の唐橋・畔にて
平成二十九年、中秋の名月
昭和三十年代、土佐帰郷、回想、土讃線より
平成二十六年、飛騨高山にて
平成三十年二月、東大寺境内にて
四季 能登周遊
高知県、入野松原にて
青春・回想
全六甲山縦走 行程五十五粁
平成三十一年、山の辺の道
平成二十八年、柿田川公園にて
七尾市・民宿にて
平成二十七年、新家川・明治小橋付近にて
平成二十八年、朝霧高原にて
挽歌(一) 昭和四十七年
大阪東淀川区・共同墓地にて
昭和四十七年二月、南茨木駅を降りて
昭和四十七年、大晦日 船場電話局 宿直
平成二十九年、古希を迎えて
挽歌(二) 平成二十七年
摩耶山・寒中登山
浄瑠璃寺より岩船寺への径
平成二十二年、城崎温泉にて
昭和四十六年、茨木市沢良宜・田園風景
近江路・某城跡にて
平成三十年・春
平成二十九年、西国七番札所・岡寺にて
平成二十八年、某所の庭にて
徳島県阿南市・津乃峰山中にて
妻のお伴で東近江の札所を巡る
紀勢線、車中より
平成二十九年、朝霧高原にて
哲学の径にて
厳島神社にて
加太・淡嶋神社にて
平成二十七年、在所・共同墓地にて
種河神社にて
平成三十年・春
平成三十一年・春
先斗町にて
出雲大社にて
平成二十九年・秋
昭和四十八年、嵐山にて
平成十七年、西国一番札所より
平成二十九年・冬至
越中・八尾・風の盆
信州・地獄谷、猿の温泉
著者プロフィール
[出版社からのコメント]
発すれば音となり消えゆく言葉、詩の言葉とは目の前の対象に向けて発したものがこだまのように返ってくる、その何かを象ったものなのかも知れません。本書に収められた短歌や俳句が織り上げた言葉のこだまを、ぜひ手に取って味わっていただければ嬉しく思います。
【著者略歴】
佐阪 峰岳(ささか・ほうがく)
本名 佐阪通久
昭和22年、大阪市出身
昭和45年、茨木市転居
昭和47年、泉南市転居
令和2年現在、泉南市在住
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