
「女王之所都」(魏志)は、卑弥呼の妖だった。
(著) 奥村忠光
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―迷走する古代史研究に投じる大きな一石―
日本の古代史最大の謎の一つであり、一般に「邪馬台国」の女王として知られる卑弥呼。
しかし、『魏志』には卑弥呼が邪馬台国の女王であるという記載はない。にもかかわらず、「女王之所都」とあることをもって「女王=卑弥呼」と考え、卑弥呼は「邪馬台国の女王である」という通説が生まれ、現在もまかり通っている。
本書は、「誤読」と「誤解」の繰り返しによって形成された卑弥呼の虚像を排し、中国正史が正しく伝える卑弥呼の実像を明らかにする試みである。
不毛な古代史論に終止符を打ち、さらなる研究の発展を促す一書として、多くの方にお読みいただきたい内容となっている。
「目次]
―まえがき―
第一章 歴代の中国正史の記載
1.『隋書』・撰者 魏 徴(五八〇―六四三)
2.『後漢書』・撰者 范 曄(三九八―四四五)
3.『魏志・倭人伝』・撰者 陳 寿((二三三―二九七)
第二章 魏志の伝える「奴国」について
1.「女王国から北」の「道里」と「戸数」の記載方法
2.郡から女王国までは万二千余里
第三章.日本の史学者の「誤読」と「誤解」
1.誤読について
2.誤解について
3.邪馬台国の女王は、倭迹迹日百襲姫である。
第4章 邪馬台国の所在
1.奴国~不弥国(津屋崎?)
2.不弥国~投馬国(出雲)
3.投馬国~(但馬)~邪馬台国(大和)
第五章・古田武彦氏の『主線行路論』について
―あとがき―
付 記
著者略歴
[出版社からのコメント]
歴史に興味がない方でも、おそらく「卑弥呼」の名前を聞かない人はいないでしょう。本書は、その日本古代史最大のスターといっても過言ではない卑弥呼に関する定説を覆し、正しい姿を論証によって明らかにする作品です。どれほど精緻な論理であっても、その前提条件が誤っている限りは、正しい答えに辿り着くことはありません。本書を通じて、多くの方が卑弥呼の実像を知り、歴史的な知見を深めていただければ嬉しく思います。
【著者略歴】
奥村 忠光(おくむら・ただみつ)
1940(昭和15)年 大分県国東市に生まれる。
名古屋工業大学土木工学科卒業
大豊建設株式会社勤務(1963〜2000年)
出版歴
記紀の原典 隠された古代を復元する(2010年)株式会社文芸社
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