「賢者の石」は石にあらず:現世をかたどる394の日常歌集

(著) 小牟禮昭憲

Amazon

作品詳細

[商品について]
―魂、言葉、そして生きる―
あかね雲 烏が山に帰る頃 一声聞いて 肺腑を抉る
星一つ 草鞋の爪に血がにじむ 今日の続きを 明日に生きる
世の中のこと、政治のこと、悲劇をもたらす戦争の記憶・・・。
妻をうしない、年金暮らしと押しよせる年月の重みの中で、泡沫のごとき無常を感じながらも生きる日々に、良きもの、美しきものを求める眼差しは何をみるのか。
錬成された言葉のなかに、いまを生きるときを映し出す魂の歌集。

[目次]
「賢者の石」について
著者略歴

[出版社からのコメント]
愛や喜び、悲しみといった人の感情だけでなく、政治や経済、社会といった私たちが生きるうえで必要とするものも含めて、私たちの目には見えないものは多いのかも知れません。ときとして詩人の言葉でしか紡ぐことができないそうした何ものかを、本書の中に感じ、楽しんでいただければ嬉しく思います。

【著者略歴】

小牟禮 昭憲(こむれ・あきのり)

1950年、(昭和)鹿児島県生まれ。小学校・中学校・高等学校と地元で過ごす。
1968年、日本大学芸術学部入学、1973年卒業。この間同級生の佐藤万知子と結婚、本格的に執筆活動を始める。
1980年、二人して白梅学園短期大学心理技術科に入学、心理学を学ぶ。1982年卒業と同時に万知子の故郷である福島県福島市に転居。
2000年、「群青の彼方」(終わりのない旅)を発表、2002年「続・群青の彼方」(続・終わりのない旅)を発表。2015年、万知子死去。現在に至る。

新刊情報