ちょっとむかし あるところにーー大人のためのちょっと不思議な幻想物語(ファンタジー)

(著) 扇田爺Fantasy

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作品詳細

[商品について]
―誰の心にも、こんなやさしい世界はきっとある―
話題になっている名画《タヌキのモナ・リザ》を見たくて、人間に化けて美術館のあるこの町へやってきたタヌキとキツネの夫婦。行列を避けてアリに化けたり蜂に化けたりしながら、ようやく名画の前に辿りついた二人が見たものはご先祖さまの肖像画だった。これはどうしても持って帰らなければならない。そう決心した夫婦は、夜になるのを待って絵を持ち帰るが、そこに絵の中からご先祖さまが現れてーー実際にあった《モナ・リザ》盗難事件を題材に、かけがえのない自然と命をユーモラスに描いた「タヌキのモナ・リザ」をはじめ、少しフシギで心がほんのり温まる物語を収めた童話集。

[目次]
ちょっとむかし あるところに
第一章 移動映画館
第二章 タイムトンネル
第三章 さあさお立ち会い
第四章 月夜のピエロ
第五章 台風の夜
第六章 マッキー・スルガの世界
第七章 うんこの標本
第八章 インクの雪玉
第九章 留守番
第十章 映画館でなくした帽子
第十一章 針金鉄砲
第十二章 アンネの仁木
第十三章 花のとおきょお
第十四章 引っ越し
タヌキのモナ・リザ
星くず
第一章 辞 令
第二章 探 索
第三章 再 生
第四章 終 章
あとがき
著者プロフィール

[担当からのコメント]
皆さんは、子どもの頃を思い出すことはありますか。今となっては何てことない出来事が新鮮だったり怖かったり、そこには大人になると味わえなくなる不思議な時間が流れていたような気がします。本書に収められた物語の中にも、そんな時間が流れています。ぜひご一読ください。

[著者プロフィール]
扇田爺(ふぁんたじい)

1949年、仙台生まれ。
東北大学文学部卒。
1976年より現在まで、日本美術史・文化史に関する研究・仕事を続ける。
2000年、アンデルセン童話大賞入賞。
愛知県在住。

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