ひたすらに生きて——新潟を愛し、新潟のために生きた半世紀を振り返る

(著) 本間栄三郎

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―新潟県のために、社会のために、創意と情熱でひたすらに生きた日々―

クレージー・キャッツの「スーダラ節」がヒットしていた昭和36年、東京の大学から都落ちするような気分で新潟県庁に奉職してからはや半世紀、その間には高度経済成長期の中小企業施策や産業振興、綱渡りの財政運営の中での改革、プラザ合意による円高不況との闘い、停滞し硬直している教育現場への対応、文化・芸術・スポーツの振興と国際交流など語り尽くせない様々な出来事があった――県民生活に直結する密度の高い地方行政に体当たりで取り組んできた著者の、地方官僚半生記。



[目次]

まえがき

序 章 追 憶

大学へ、そして故郷へ

第一章 高度成長の流れの中で

中小企業施策を担って

金属洋食器の構造改善

アルミニウム産業の振興

狂乱物価抑制のために

第二章 県財政の運営

公債費の管理

予算査定

オイルショック後の国の財政運営

三割自治・乏しい自主財源

機能を失った交付税

膨張する県債残高

財政改革のための総点検

公共事業の課題

国と県、それぞれの予算査定

地域主権論議に思う

第三章 円高に挑戦して

工業技術センターの改革

円高不況対策

新しい動き

第四章 国際交流

新潟県国際化推進プラン二一

イリノイ州との交流

第五章 新潟県の教育事情

低い大学等進学率

自宅学習日の解消

進学率向上対策

学校現場の硬直化

高校が変わる

新たな教員研修制度

学校週五日制とゆとり教育

いじめ・不登校広がる

養護学校高等部

人事管理面の改善

芸術文化の振興

ジュニアリーダー韓国研修

近い国は親しい国に

第六章 スポーツの振興

スポーツ振興プランの策定

サッカー・ワールドカップの招致

競技力向上のための試み

国民体育大会

体育協会の改革

競技指導者の養成

国体世論に思う

第七章 海外旅行記

ブラジル紀行

ウラジオストック紀行

ハワイ紀行

第八章 美しい島、さらに美しく

観光は地域づくりから

佐渡・花の島プロジェクト

佐渡は文化の島

行動する観光協会を目指して

第九章 芸術を通じた国際交流

国際水彩画大会

芸術交流ではぐくんだ友情

あとがき



[担当からのコメント]

公務員は安定した職業というイメージは今も昔もありますが、中央であれ地方であれ三権の中で最も広範な守備範囲を持つ行政は、単に安定しているというだけではない国や自治体の運営に直接かかわる魅力があるのだということを、本書を読んで改めて感じます。公務員という仕事に興味がある方はもちろん、地方行政について考える参考書としてもお薦めの一書です。



[著者プロフィール]

本間 栄三郎(ほんま・えいざぶろう)

昭和12年生まれ

昭和36年 横浜国立大学経済学部卒業 新潟県庁採用

平成4年 新潟県教育長

平成7年 新潟県出納長

平成12年 佐渡汽船会長

平成15年 同退任

現在 NPO法人 にいがたNGOネットワーク理事長

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