
ぼくは、タイランド
(著) 岩城雄次郎
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―誰の物でもない、私は、私という国の王である。―
「百円で口づけしてくれませんか?」——記憶の彼方にあるあの優しさを求めて起こした恥ずかしくも胸を締め付ける経験を詠んだ「池袋の地下道で」、悠々として闊歩するような文体で自らが独立するまでの道のりをタイの歩みと重ね合わせて辿った「ぼくははタイランド」など、時に赤裸々に、自ら信じる道を突き通し続けた人生の結晶を詩に著す。日本で初めてタイ文化功労賞を受賞した著者による、自伝的性格を持つ第二詩集。
[目次]
詩集 ぼくは、タイランド
大東亜戦争の傷跡
少年のとき、僕は手足を……
池袋の地下道で
狂句、狂歌、狂詩文集
紅灯の巷
日本人とタイ文学(ボードレール原作・LE CHIEN ET LE FLACON より)
席を争わず
狂授宣言(元歌=関白宣言)(ユーヘル29集中の第11番)
半端じゃないのさ(元歌=カスバの女)(ユーヘル第29番)
遊坊の長編悲歌 (ユーヘル第8番)
凶兆
遠慮しながら
何でも書くぞ、この俺は
ブッシュ、自決せよ
ぼくは、タイランド
あとがき(自己紹介を兼ねて)
著・訳書目録
今後の執筆予定など
[出版社からのコメント]
タイの文学を日本に紹介し、お金になるのかどうかも分からず、それでも自分のやりたいことだからと突き通し、そしてその結果はタイ文化功労賞につながっていく――。周囲に支えられながら自らの信念を守り続けるその姿に、挑戦し続ける勇気をもらえる一冊です。
[著者プロフィール]
岩城 雄次郎(いわき・ゆうじろう)
一九三五年
東京に生まれる
一九六〇年
東京外国語大学タイ語学科卒業
一九六〇年~七〇年
東京都・区立中学英語教諭二年、都立高校英語教諭八年
一九七〇年~七七年
タイ国チュラーロンコーン大学客員講師として日本語を教える傍ら、タイ文学の研究と紹介に励む。
一九七七年~現在
東京外国語大学及び諸大学で非常勤講師、産能短期大学で専任教授を務めたが、一九九五年から文筆業に転身。
日本ペンクラブ、日本文藝家協会会員。日本翻訳家協会理事
タイの文化財団より日本人としては初めての「タイ文化功労賞」を受賞(一九九四年)
日・タイ文学者交流センター主宰
単独の著訳書は本書を含めて二十一冊、現在は小説を執筆中
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