ガスが人類を発展させた――サイダーから地球科学まで、見えないガスの文明史

(著) 八巻照雄

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[商品について]
――地球表層を取り巻く空気の存在に一番早く気づいた古代ギリシアの哲学者は、次の誰でしょうか。
1.アナクシマンドロス、2.アナクシメネス、3.タレス
正解は、本書第4話の「(1)プネウマ」をご覧ください。
古代ギリシャの覇権をかけてアテナイ軍とスパルタ軍が戦ったペロポネソス戦争以来、人類はガスを良くも悪くも様々な形で使用してきた。多様性と多機能性を持つガスは、各種ガスを混合することにより新しい特性を創造することができるため、あらゆる産業の発展に深く緻密に関わり、今や工業ガス産業は全世界で年間数十兆円の産業に発展している。本書は、そのガスについて、地球の内外に存在するものから人類が人工的に生みだしたものまで、科学者のエピソードや人類発展の歴史の中で果たした役割、私たちを取り巻く生活環境とガスとの関わりなど様々な視点から考察したガスと人類の文明史である。地球温暖化や食糧、エネルギー、環境ホルモンなど人類が直面する諸問題を考えるうえでも、示唆に富む内容となっている。

[目次]
まえがき
序論  人類がつくり上げたガス文明
はじめに
第一部  今存在するさまざまなガス
第1話 水素の話
第2話 ヘリウムの話
第3話 酸素の話
第4話 窒素の話
第5話 アルゴンの話
第6話 レアガスの話
第7話 メタンの話
第8話 炭酸ガスの話
第9話 亜酸化窒素の話
第10話 アセチレンガスの話
第11話 塩素ガスの話
第12話 フッ素ガスの話
第二部  人類発展史の中でのガスの役割
第13話 空気科学の話
第14話 火山とガスの話
第15話 人類と鉄とガスの話
第16話 美女とガスは仲よしの話
第17話 観察の道具とガスの話
第18話 乗り物とガスの話
第19話 灯火とガスの話
第20話 火事とガスの話
第21話 接合技術とガスの話
第22話 医療とガスの役割の話
第三部  人間生活を支えるガス
第23話 衣とガスの話
第24話 食とガスの話
第25話 住居とガスの話
第26話 農業とガスの話
第27話 養蚕とガスの話
第28話 森林の働きとガスの話
第29話 漁業とガスの話
第30話 狩猟とガスの話
第31話 畜産とガスの話
第32話 染織とガスの話
第33話 交通・輸送とガスの話
第34話 通信技術とガスの話
第35話 国際貿易とガスの話
第36話 宗教とガスの話
第37話 社会事象とガスの話
第38話 娯楽とスポーツとガスの話
第39話 谷間の風の話
第40話 総まとめ
ガス文明史概観(宇宙創造から現代まで)
あとがき
著者プロフィール

[出版社からのコメント]
ガスというと、コンロに火をつける燃料というイメージしか持たない方も少なくないかも知れません。しかし本書を読めば、一口にガスといってもその態様は多様で遥か昔から人類と共に歩んできた存在であることがお分かりいただけると思います。私たちが築き上げてきた文明について、ぜひ本書を通じてガスという視点からも考えていただければ嬉しく思います。

[著者プロフィール]
八巻 照雄(はちまき・てるお)

1942年、福島県伊達市霊山町大石楮畑64番地の山村に生まれる。
大石小学校、霊山中学校、保原高等学校卒業後、東京に出る。
日本大学文理学部物理学科卒業後、都立大学理学部高分子研究室で約2年間、血液レオロジー研究。その後、帝国酸素(現在の日本エア・リキード社)の海外事業部に入社し、日仏技術交流業務に従事。原子力・農業・医療分野を担当。
Géostock社開発の原油、LPG、LNG、原子力高レベル廃棄物の地下貯蔵技術を日本市場へ導入。Intercontrôle社開発の非破壊検査システム、機器の販売。SRTI社開発のトリチウム、UF6ガス等の移送・圧縮用乾式気密ポンプの販売。Hugonnet社開発の牛乳冷却装置(バルククーラー)を販売。また、東京企画部では日本市場での極低温機器市場調査に従事。Air Liquide社、General Electric社共同開発の原子炉冷却水の管理技術を日本市場に導入。超電導エネルギー貯蔵研究会の設立趣意書を起草。設立後、財務委員長(1986~2002)を務める。東京から筑波への転勤で、福島県南から茨城県全域の企業、研究機関向けに、工業ガスの拡販に従事。
その間、2010年に『伊勢平氏盛衰史』をSTEPから出版。

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