
サラの夏ーーパレスチナの祈り
(著) 岡正志
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[商品について]
―人の愚かさのなかで、少女は懸命に夢を駆け抜けた―
なぜ走るのかーー。家を奪われ、土地を奪われて人々が争うパレスチナで、その問いと向き合いながらアテネオリンピックの代表選手となったサラは、日本の特派員だという若い日本人記者の助けを借りながら、遂にアテネの地に立つ。国際社会にパレスチナの存在を知らしめるという大人たちの思惑を他所に、圧倒的な実力差を痛感しながらも走り始めるサラ。そのゴールの先にあるものとはーー? 紛争という現実の中で夢を追う一人の少女と心に傷を負いながらも彼女を見守り続けた若い日本人記者、二人を襲う過酷な運命を静かな筆致で描いた物語。
[目次]
1 ラファ検問所
2 ヨルダン川西岸
3 アテネ総合競技場
4 ハトシェプスト葬祭殿
5 ガザ
6 グリーンオリーブ
あとがき
【 著者プロフィール 】
[担当からのコメント]
オリンピックというと記録やメダルの数ばかりが注目されますが、スポーツを通じて世界のあり方を考えるということにこそ、その意義はあるのでしょう。この物語が、中東と世界の現実へと目を向けるきっかけとなれば嬉しく思います。
[著者プロフィール]
岡 正志(おかただし)
埼玉県さいたま市在住
早稲田大学第一文学部(社会学専攻)卒業
パレスチナ、インカ帝国、琉球王国などを舞台にした創作を続けている
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