ラーメンの文化経済学

(著) 奥山忠政

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[商品について]

―麺、スープ、具の小宇宙、「ラーメン」が嫌いな日本人はいない―

中国で生まれた麺食の文化は、日本の地で独自の進化を遂げて「ラーメン」という形に結実した。今や日本人の国民食ともいえるこのラーメンは、単なる日本の一料理という枠を超えて、日本の食文化とさえいえる存在になった。なぜ人はラーメンに惹かれるのか、なぜラーメンはこうも人を惹きつけるのか――? ラーメンの語源から様々なラーメンのかたち、ビジネス、町おこし、そしてラーメンという文化まで、全てのラーメン好きに贈るラーメン文化麺類学入門。



[目次]

序 章 私たちとラーメン

第一章 ラーメンの誕生

一、中国で生まれた麺食文化

二、日本各地で生まれた変奏曲「ラーメン」

三、「ラーメン」の語源

四、外国人にとってのラーメン

第二章 ラーメンの分類

一、スープによる分類

二、麺による分類

三、具(トッピング)による分類

四、郷土ラーメン(6)

五、地ラーメン

六、個性派ラーメン

七、前衛派ラーメン

第三章 ラーメンのきょうだいたち

一、朝鮮半島

二、モンゴル

三、シルクロード

四、ブータン

五、タ イ

六、中 国

七、沖 縄

第四章 ホモ・ラーメンズ

一、ひとはなぜラーメンにひかれるのか

二、ラーメン賞味法

第五章 ラーメン店の経営

一、ラーメン店の経営

二、市場規模

三、海外のラーメン事情

第六章 町おこしと文化

一、町おこしの基礎概念

二、食文化

三、町おこし

四、文化としてのラーメン

第七章 ラーメンによる町おこし

一、起爆剤として

二、町おこしの実例

三、新横浜ラーメン博物館

終 章 麺類と人類

一、文化麺類学

二、ラーメンと文化経済学

三、麺文化は世界を結ぶ

[参考文献]

(原著)あとがき

『ラーメンの文化経済学』再販にあたって

補講

【1】ムギの伝播~メソポタミアから華北まで

【2】ラーメンと風土

【3】文化経済学

[参考文献]



[担当からのコメント]

突きつめれば文化や経済の領域にまで及ぶ奥深さと底力を感じるラーメンの世界、本書はそのディープな世界への第一歩としてお楽しみいただける内容になっています。そのまま混沌の世界へと突き進むも良し、大人の教養として気軽に楽しむも良しの一書として全ての日本人におススメします。



[著者プロフィール]

奥山 忠政(おくやま ただまさ)

1938年東京都生まれ。神戸大学法学部卒業。久留米大学大学院比較文化研究科前期博士課程修了。紀全女子大学講師、東アジア学会会員、文化経済学会〈九州〉会員。久留米ラーメン・ルネッサンス委員会発起人、アジア麺文化研究会世話人兼事務局長、アジア・グリーンツーリズム・ネットワーク事務局長。

主要業績:『〈講義録〉日本事情』(紀全女子大学、1996年)、『白村江から日向まで』(サングロウ企画、1996年)、『グリーン・ツーリズムの意義と北部九州における事例』(共同執筆、「産業経済研究」第39巻第1号、久留米大学、1998年)、『文明と文化の視角――進化社会の文化経済学』(分担執筆、東海大学出版会、1999年)、『白村江比定地論攷』(「比較文化研究論集」、久留米大学大学院、1999年)、『儒教の功罪とアジア的価値観』(東アジア学会機関誌、1999年)、『グリーン・ツーリズムと統計――概念の整理と統計手法の確立にむけての基礎研究』(修士論文、1999年)、『九州独立も夢でない』(共同執筆、同文館、1999年)

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