
レベラーズという民主主義者たち:イギリス革命におけるその理念と行動
(著) 友田卓爾
Amazon作品詳細
[商品について]
―レベラーズを、民主主義を考える―
17世紀、チャールズ1世の専制政治に反対した議会派がピューリタン革命を起こしたことはイギリスの歴史を語る上で重要な出来事として広く認識されている。だがその頃、当時としては急進的な思想を掲げ、平等な権利と民主的な政治を求めた団体の一つに「レベラーズ」と呼ばれる政治運動グループがあったことは意外と知られていない。ーー本書は、かつて反「寡頭制」をスローガンとして民衆行動を組織したレベラーズの理念と行動を明らかにすべくまとめられた一書である。レベラーズの運動が政治の舞台に登場するに至った経緯とは。また、その民衆運動を他の急進主義運動と区別するオリジナリティとは。民主主義のあり方が問われるたびに多くの関心を集めるレベラーズの実態を改めて問い直す。
[目次]
序──問題の所在と本書の課題
第Ⅰ部 革命議会の成立とロンドン民衆
第Ⅱ部 ロンドン民衆および新型軍兵士の政治化とレベラーズ
第Ⅲ部 レベラーズの政治運動と革命思想
あとがき
電子書籍版の刊行に際して
レベラーズ関連文献目録
レベラー運動関連年表
著者紹介
[担当からのコメント]
レベラーズが作成した憲法草案には、普通選挙権や公正な裁判の要求といった、今日の民主主義に近い考えが盛り込まれていました。そんなレベラーズについてまとめられた本書が、彼らの思想と行動を知る手がかりになるとともに、現代の民主主義のあり方についても考え直すきっかけとなれば幸いです。
[著者紹介]
友田 卓爾(ともだ たくじ)
1943年 広島市生まれ
1971年 広島大学大学院文学研究科博士課程(西洋史)単位修得退学、山口大学教育学部助手、講師、助教授を経て、
1978年 広島大学総合科学部助教授
1988年 文学博士
1989年 広島大学総合科学部教授
現在、広島大学名誉教授
主著
『危機をめぐる歴史学』(共著)刀水書房 2002年
『西洋近代における個と共同性』(編著)渓水社 2006年
新刊情報










