八十冒険爺の言いたい放題 : 超半世紀海外武者修行から若者とメディアへ

(著) 近藤節夫

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作品詳細

[商品について]

―自分の目で見て肌で感じなければ、世の中も世界も分かるものか―

アフガニスタンとパキスタンの国境カイバル峠近くで見た、銃砲類取引現場の空気感から9.11テロを予感した。第3次中東戦争直後に戒厳令下のアンマンで軍隊に身柄拘束され、スエズ運河では警察仮収容所に収監されながらも脱走した。突然の独立繰り上げによりアデン入国ビザが無効となり、空港で苦闘の末新規入国ビザを取得し日本人最初のアデン(現イエメン共和国)入国者となった。

学生時代から60年安保闘争やベトナム反戦運動に没入し、新聞記者を目指した爺の旅は、とかく話題に事欠かない。若い頃ならいざ知らず、80歳を超えてなお果敢に海外への冒険旅行を続ける爺の情熱と行動力はどこから生まれるのか。本書はそんな冒険爺の旅をその生い立ちとともに記録した、型破りでジャーナリスティックな冒険紀行である。


[目次]

はじめに

第1章 「本当だ! やっぱり!」テロと騒乱事件の予感的中!

1.カイバル峠で9・11ニューヨーク同時多発テロを予感

2.ラサで目撃したチベット騒乱事件の前兆

第2章 1966年 初めての海外武者修行、東南アジアへ ~混乱のインドネシアと戦時下のベトナムへ~

1.スカルノ政権下の厳しいインドネシア経済の実態

2.ジャカルタ到着早々の災難

3.白昼ホテル裏で強盗に襲われる。

4.ベトナム戦時下のサイゴンで米兵に脅される。

第3章 1967年 2度目の海外武者修行、中東・アフリカへ ~第3次中東戦争直後の戦場、アンマン・スエズ運河・アデンへ~

1.テヘラン空港からテクテク歩き、積雪でカスピ海断念

2.戒厳令下のアンマンでヨルダン軍に身柄拘束

3.元旦早々スエズ運河で警察署施設から脱走!

4.新独立国「アデン」入国拒否から初の日本人入国者へ

第4章 冒険爺の生い立ち

1.野球漬けだった少年時代

2.安保闘争からベトナム反戦運動へ

3.新人駅員の不正乗車捕物帳

4.外の世界への目覚めと海外武者修行の動機

第5章 外国の地で考えたこと

1.旧ソ連と中国は社会主義国家か、帝国主義国家か?

2.社会主義国家キューバの誕生

3.アパルトヘイト(人種隔離政策)廃止に南アフリカ国民の本音

4.トルコ史上最大のイズミット地震で知ったこと

第6章 海外武者修行で心に残った人たち

1.アユタヤの親切な軍人さん家族

2.ボゴール警察署長さん一家の牧歌的ムード

3.ベイルートのおませな高校生カイールくん

4.「裸足の英雄」アベベ選手の甥っ子ケベデくん

5.リオのアリンドおじさん

6.サハリンで会った朝鮮人のおばあさん

第7章 メディアの在り方と若者へのアドバイス

第8章 メディアへの不信感を増幅させた出来事

1.メディアが隠ぺいした韓国利川市冷凍倉庫爆発火災事件

2.ロヒンギャ難民問題の真相とイギリスの責任

3.朝日新聞特集号9・11テロ後追いレポート

おわりに

著者略歴


[担当からのコメント]

世界を知るためにはその場所に行かなければならない、というのは情報化社会の中では強烈なアンチテーゼとなって私たちに迫ってきます。取材に行かない報道人が増える中、本書は本当に「知る」とはどういうことかを私たちに示してくれます。純粋に冒険旅行記としても楽しめる本書、ぜひご一読ください。


[著者略歴]

近藤 節夫(こんどう せつお)


ノンフィクション・ライター


日本ペンクラブ会員(前理事)、日本旅行作家協会会員

1938年東京都中野区生れ、慶應義塾大学経済学部卒

鉄道会社、旅行会社に40年勤務の後、執筆活動

60年安保闘争、ベトナム反戦運動に参加。半世紀を超える海外武者修行で戦時下のベトナム、戒厳令下のアラブ・アフリカを訪れ、暴漢襲撃、軍隊・警察による身柄拘束、入国拒絶の実体験から、危機管理、臨場感感得と旅の楽しさと神髄を啓発

海外79か国訪問、アデン(現イエメン)独立後最初の日本人入国者

2003年ギリシャ政府観光局長賞エッセイ入賞


ホームページ:http://www.mr-kondoh.com


著書

『南太平洋の剛腕投手』(現代書館刊)

『停年オヤジの海外武者修行』(早稲田出版刊)

『新・現代海外武者修行のすすめ』(文芸社刊)

『現代海外武者修行のすすめ』(新風舎刊)

共著

『新世代の観光立国』(交通新聞社刊)

『そこが知りたい 観光・都市・環境』(交通新聞社刊)

『知の現場』(東洋経済新報社刊)

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