厳島、消えた大仏の謎――宮島歴史古文書紀行

(著) 山田道信

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作品詳細

[商品について]
――仏像彫刻の歴史で画期的な一時期を築いた仏師・定朝は、和様の木彫仏像を創出しました。ではその様式の特徴は次のどれでしょうか。
1.量感があり力強い、2.スリムで柔和、3.華美で豪華
正解は、本書「厳嶋大仏の謎解き」の「二、定朝様」をご覧ください。
依頼を受けて解読を進めた古文書で目にした「大御堂」という言葉。何度も宮島を訪れたにも拘らず、全く見たことも聞いたこともないその名称に惹かれた著者は、その疑問の答えを見つけるべく宮島へと足を運ぶ。思うように情報が集まらない中、歴史民俗資料館で何気なく手にした一冊の本が行き詰っていた調査に一筋の光をもたらす。それは厳嶋大仏の謎へとつながる、宮島の隠された歴史への道程だった――。時の彼方に埋もれた記憶を掘り起こす魅力あふれる探索の旅、はるかな歴史を旅する古文書紀行がいま始まる。第一次長州征伐の模様を記述した紀行文「長州三家老の首級持参」も併録。

[目次]
はじめに
消えた丈六(じょうろく)阿弥陀像の行方
一、旅の初めに
二、大御堂を探して
三、大御堂の丈六阿弥陀像を探す
四、丈六仏の記憶を辿る
五、大仏の手掛かりを求めて
六、地御前の大仏
七、大御堂の仏像は阿弥陀様か
八、大御堂の仏像も釈迦像だった
九、厳島神社の神仏分離
十、定説のない厳島神社の本地仏
十一、『廿日市町史』に釈迦如来坐像
十二、地御前の大仏こそ厳嶋大仏だ
厳嶋大仏の謎解き
一、厳嶋大仏は定朝様との鑑定
二、定朝様(じょうちょうよう)
三、仏師の系図
四、地御前仏はいつ頃造られたか
五、大仏建立の依頼主は誰か
六、道長に自身を重ねる清盛
七、造仏を発願した清盛の動機
八、神社に習合した仏は天台宗
九、天台宗は同寺名の建物不要
十、何故釈迦なのか
十一、丈六釈迦像の制作者は誰か
十二、意図的に隠蔽された清盛の発願
十三、かくして釈迦と弥陀は入れ替わった
甦れ、厳嶋大仏
一、釈迦宣言
二、地御前の釈迦は大仏原の仏像だ
三、大仏よ、永遠に
おわりに
長州三家老の首級(しるし)持参 ――第一次長州征伐秘話
一 はじめに
二 長州征伐前史
三 長州征伐令
四 干戈(かんか)を交えず
五 長州恭順
六 三家老処刑
七 岩国公首級持参
八 第一次征長終結
九 広助のメッセージとは
十 結び
著者プロフィール

[担当からのコメント]
古文書を読解するのは、慣れた人でも多くの労力と根気を要する作業です。でもその先の記憶の彼方にある歴史の風景は、そうした苦労を吹き飛ばすほどの魅力に満ちています。そんな古文書がもたらす歴史の旅を著者と一緒に楽しめる本書、歴史好きの方はもちろん「奥深い世界遺産、宮島の旅」を楽しみたい方にもお薦めの内容となっています。

[著者プロフィール]
山田 道信(やまだ みちのぶ)

福井県生まれ、広島市在住
京都大学経済学部卒
民間会社を定年退職
生涯学習一級インストラクター(古文書)

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