回廊Ⅱ「魂のらせん」(心をかたちに):小松雅朗句集2

(著) 小松雅朗

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作品詳細

[商品について]
―沈黙と 寡黙と霧の 夜の木椅子―
白い手で生きる理由に冬の霧
音階にある春の波父がいる
あだし野を春が仮面をして通る
折鶴がはばたく左から時雨
生きる軌跡を表現する旅はこれからも続く。日常の、そして路傍にある心の容を言葉で象りながら――前著『つづら折りの時空』からさらなる文学の深まりを感じさせる、280句を収める句集。

[目次]
ダ・ヴィンチの手 (平成十一年―平成十三年)
夜の木椅子 (平成十三年―平成十五年)
滝の意志 (平成十五年―平成十六年)
絵 本 (平成十七年―平成十九年)
夢 (平成十九年―平成二十一年)
個の感性の深まり ………小松雅朗句集『回廊Ⅱ』に寄せて 中村孝史
あとがき
著者略歴

[担当からのコメント]
夏の夜に髪を揺らす風、雲の向こうに響く雷の音、雨の降る直前に感じる水の匂い、そうした情景の中にある心の世界には、文学にしか成し得ない独特の魅力があります。俳句といえばどこか枯れた印象がある方は、本書に収められた句の心の瑞々しさに驚かれるかも知れません。難しいことは抜きにして、どうぞ感性のままに作品をお楽しみいただければ嬉しく思います。

[著者略歴]
小松 雅朗

昭和12年11月8日生まれ
昭和34年 寒星創立に参画
昭和36年 麦入会
昭和45年 仙台に転居
昭和52年 仙台俳句作家懇話会入会
昭和55年 麦同人
昭和58年 現代俳句協会会員
平成5年 合歓入会・同人
平成11年 青葉の会(吟行句会)発足
平成12年 第一句集「回廊」刊行
平成13年 仙台俳句作家懇話会解散
平成16年 海程仙台支部句会参加
平成17年 同上入会
平成17年 けやきの会発足(世話人)
平成18年 青葉の会解散
平成20年 麦退会
平成20年 合歓退会
平成21年 海程入会
     現在に至る

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