小野小町 : 三姉妹ものがたり 中巻

(著) 鳥海仟

Amazon

作品詳細

[商品について]

―女性として生きることは、いつの時代も苦しく、切ない―

遣隋使・小野妹子や才媛・小野小町を輩出した小野一族の末裔であることが自慢の祖父と父によって平安貴族風の名前を付けられた明子(あきらけいこ)は、名前を呼ばれるたびに嫌な思いをしてきたものの、気づけば大学で古典を学び小野小町に深い関心をよせるようになっていた――明子(あきらけいこ)によって語られる小野小町の「論文小説」、中巻は日子姫、比古媛、月照紗霧姫の3人が、在原業平や惟喬親王など其々の出会いと別れの中で宮廷社会を生きる姿が描かれる。



[目次]

十八 玉造小町と惟喬親王〈その一〉

十九 小野貞樹の恋と死

二十 文屋康秀の哀れな想い

二十一 哀れな想いの似たもの同士

二十二 渡唐した者たち

二十三 月照紗霧姫、宮廷神祇官となる

二十四 橘の君の正体

二十五 三姉妹による雨乞いの儀

二十六 月照紗霧姫小町、出雲に帰る

二十七 五人の殿方の顛末

二十八 橘の君〔人康親王〕との出会い

二十九 人康親王、応天門事件の裁可を下す

三十 深草の少将の百夜通い・前段

三十一 在原業平と小野小町

三十二 深草の少将の百夜通い・後段

三十三 玉造小町と惟喬親王〈その二〉

三十四 日子姫小町の娘、眞瑚姫の誕生

三十五 花の褥の玉造小町



[担当からのコメント]

3人の小町の人生も物語も佳境に入って来た本巻では、平安の貴族社会で女性として生きることの厳しさのようなものも垣間見えて、どこか現代の女性の生き方にも通じるものを感じます。平安の世で懸命に生きる3人の女性の物語、女性の方はもちろん男性にも読んでいただきたい作品です。



[著者プロフィール]

鳥海仟(とりのうみ・せん)

1937年生まれ。山形県遊佐町出身、その後酒田市に転居。東京都在住。

(有)スポットライト企画を設立。外国映画の吹き替えを制作・演出。

「ガルブレイス〝不確実性の時代〟を語る」(TBS)13本シリーズの演出で、昭和56年度の〝ギャラクシー特別賞〟(作品制作)を受賞。

アニメーション作品のオーディオ・ディレクターとして「いなかっぺ大将」「宇宙戦艦ヤマト」等々の制作に携わる。

劇団「吟遊詩人」を創立。主にシェイクスピア作品および創作劇の制作・台本・演出に携わる。「夏の夜の夢」「小野小町・三部作」他。

著書:『やさしいシェイクスピア演劇―作品とその人間像』(ポプラ社 1993年)、『夏の夜の夢』(ポプラ社 1998年)他。

新刊情報