希望をつなぐ地域社会教育と高齢者の学び

(著) 川野佐一郎

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作品詳細

[商品について]
―自己を見つめ、自分のために考え、自らの生き方を探究する社会教育の醍醐味―
市民の自主的な社会教育活動という実践分野は学習者の自己形成に関わる部分が多く、その意味では社会教育における学びは「知の探求」であるといえる。この社会教育という分野について、本書では分権社会と少子・高齢化という2つの大きなテーマで考えていく。30年以上にわたり地方自治体で社会教育・生涯学習行政に関わってきた著者が贈る、次の世代の探究者たちに向けた魅力的な論考集。

[目次]
ま え が き
序 社会教育実践を考える
1 教育実践とは
2 実践者としての力量形成
3 理論の実践的研究か,実践の理論的研究か
4 「公共」のもつ意味「自治」とは何か
5 実践者をめざす人たちへ
第Ⅰ部 「地域」で展開する社会教育実践
第1章 地域社会教育の展開
1 「地域」とは
2 分権社会と市民自治
3 ケーススタディ・相模原
第2章 社会教育政策の意思決定過程
1 一般行政と教育行政
2 社会教育行政の自律性
3 社会教育関係団体
4 申請委託学級
5 これからの社会教育行政
6 生涯学習行政の背景
7 社会教育における政策評価
第3章 社会教育実践の意味
1 地域教育運動 成人教育は社会を変える
2 専門職員の役割
3 公民館など社会教育施設
第4章 新たな公共と市民自治
1 NPOと社会教育
2 現代日本人の意識構造
3 相模原市世論調査
4 新しい行財政システムと社会教育行政
5 指定管理者制度
第5章 地域コミュニティの再生
1 ミュージアムの新たなミッション
2 子どもの社会教育 学社連携・融合
3 子どもたちの生活の変化
4 子育ての施策
5 スポーツ振興施策
6 図書館施策
7 IT環境と個人学習
8 大学と地域の連携
9 スウェーデンの成人教育
10 教育改革の流れ
第Ⅱ部 高齢者にとって「学び」の意味
第1章 高齢者が学ぶ意味
1 学びの意味
2 老いるとは
3 2007年問題
4 高齢者の特性とイメージ
第2章 福祉的視点から
1 人口の高齢化と高齢化社会
2 人口減少時代
3 エイジング
4 教育と福祉の接点
第3章 高齢者をめぐる法制度
1 高齢者対策の転換
2 高齢者対策と予算
3 高齢社会対策基本法
4 高齢社会対策の大綱
5 住宅,交通,自治体施策
6 これからの行政運営
7 スウェーデンでは
8 中国では
9 国連では
第4章 教育的視点から
1 発達課題について
2 教育老年学
3 デス・エデュケーション
第5章 高齢者教育の歴史と現状
1 高齢者教育の歴史
2 高齢者の学習要求
3 実際の高齢者教育の場,高齢者大学
4 相模原市あじさい大学
5 高齢者特有の教育的ニーズ論
6 学習プログラムの重要性
第6章 高齢者の社会参加
1 高齢者に対する調査結果
2 高齢者がのぞんでいること
3 社会参加とNPO
4 参加型学習(ワークショップ)のすすめ
5 ワークショップの事例
第7章 高齢者教育の課題
あ と が き
参考文献
著者紹介

[担当からのコメント]
学びを通して人とつながり社会とつながるということは年齢・性別を問わず誰にとっても大事なことで、本書で取り上げられているテーマは誰もが「自分のこと」として考えるべき問題を含んでいると思います。社会教育について学ぶ方はもちろん、地域社会について考えるうえで全ての方にお薦めしたい一書です。

[著者紹介]
川野 佐一郎(かわの・さいちろう)

1949年北海道生まれ。'72年から11年間,相模原市教育委員会,公民館で社会教育主事として勤務。以後,高齢者福祉,企画政策,地域医療,産業振興の一般行政を経験し,その後廃棄物指導課長,生涯学習課長,企画部参事,福祉部長を歴任。明治大学大学院ガバナンス研究科(第1期生)を修了し,分権社会と市民自治に関心をもち現在に至る。2004年から早稲田大学教育学部非常勤講師を兼務。また,日本体育大学,首都大学東京(現東京都立大学),昭和女子大学,東京福祉大学で非常勤講師。
著書に『市民主体の地域社会教育──社会教育を志す人たちへ』(単著,国士社,2007年),『教育法体系の改編と社会教育・生涯学習』(共著,「日本の社会教育第54集」日本社会教育学会編,東洋館出版社2010年),『概説 福祉行財政と福祉計画』(共著,ミネルヴァ書房2012年),『社会教育・生涯学習ハンドブック第9版』(共著,社会教育推進全国協議会編,エイデル研究所2017年),『「学習の自由」と社会教育』(共著,「日本の社会教育第64集」日本社会教育学会編,東洋館出版社2020年)などがある。

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