
沖縄はみ出し縮刷版 : 一新聞人の回想
(著) 比嘉辰博
Amazon作品詳細
[商品について]
―沖縄からいまの日本が透けて見える―
集落の長老格に頼まれて預かったハブが編集局内で逃げ出して肝をつぶした駆け出し記者時代の苦い思い出、普天間問題をきっかけに「深化」しつつある本土と沖縄間の溝と差別の現実、歴史の転換期である沖縄県発足という「5・15」当日に取材現場を捨てて県民総決起大会に参加した若かりし日の自分と報道記者としての想いーー琉球新報社の記者として40年以上にわたり報道の世界を歩いてきた著者のぶんや稼業奮闘記に、敗戦直後の沖縄・豊見城市の農村地帯で静かに進行した「送信所用地」接収にからむガリオア資金の流用の動きを追ったルポルタージュと、米軍の捕虜となったある母子のその後の厳しい人生を描いたノンフィクションを加えた、新聞人による沖縄史。
[目次]
発刊に寄せて
はじめに
第一部 ぶんや稼業奮闘記
腰抜けハブ騒動
電話で「卒業式」を送る
青い記者と高良ラッパ
どぎまぎ事例簿
第1話・急死と警官
第2話・問答無用の抗議
第3話・抜かれて候
第4話・一字が〝一事が万事〟
北朝鮮訪問で波紋
ウチナーグチのメルマガ
知友たちの消息
「兵舎よ、さらば」
差別感情が増幅
尻切れトンボの新聞小説
甲子園で「万歳」
ペンを捨てた歴史の証人
新聞狙うネット企業?
「選挙速報」今昔
トーキョー・シックス
遠い「やまびこの鐘」
少年野球チームの桜
顔が名刺か、名刺が顔か
お世辞抜きの沖縄社会
第二部 送信所用地に化けたガリオア資金
第三部 「生き残った女」
Non Fiction 「生き残った女」 ―ある戦争「犠牲者」の半生
おわりに
著者略歴
[担当からのコメント]
新聞人らしい冷静な目線と諧謔精神が入り交じった本書は、ときに沖縄の重い現実を扱いながらも全体として読み易い作品になっています。社会の変化は大きな出来事となって現れる場合もあれば、見過ごしてしまいそうになるほど小さな出来事として現れることもありますが、そうしたものを見逃さないという意味では記者の目線は大変参考になります。沖縄について、日本について考えさせられる本書、ぜひご一読ください。
[著者略歴]
比嘉辰博(ひが たつひろ)
1940年豊見城市生まれ。琉球大学社会学科(ジャーナリズム専攻)卒業。
1964年琉球新報社入社、編集局社会部長、政経部長、編集局長、東京支社長、取締役広告局長、専務取締役(4期8年)、代表取締役社長(2期4年)。2008年6月退任。
著書『沖縄の新聞再生』(新星出版)
新刊情報
-
(著)
原田勝征

Bridges of Gratitude: How One Retired Engineer Found Meaning through International Volunteer Work
プリントオンデマンド¥ 2371
発売日:2025/12/04
-
(著)
江口愼一

Whispers of Light: Illuminating the Hidden World of Nature through Poems and Photographs
プリントオンデマンド¥ 1689
発売日:2025/12/02
-
(著)
村椿四郎

Where Does Poetry Come From, and Where Is It Headed?: Reading Contemporary Poetry Through the Lens of History
プリントオンデマンド¥ 2090
発売日:2025/12/03
- もっと見る







