
現ナマに手を出すな
(著) 伊場公甫
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―ソロモンの秘宝がもたらした悲劇とは―
26歳の一力は、貴金属・宝石の仲介人として生計を立てていた。そんなある日、推定100億円以上とも言われる一方、所有者には不幸をもたらすとも噂される天然石「女神の涙」が神戸の博物館に展示されるという知らせが舞い込む。一攫千金を目論む一力は高校時代の悪友と宝石奪取計画を練りこれを実行。見事秘宝を手に入れるが、そんな矢先、一力のスマートフォンに驚愕のニュースが流れるーー。
「若い世代の思いは、既得権層と呼ばれる上の世代には影響力を持たない」という無力感と焦燥感が、人間とは「法則」のためではなく「例外」のために作られたものだという思考に結びつく。そしてそれは6人の男たちを、不思議な石の奪取行為という経済計算の攻撃に向かわせたのだった。
厭世的な空気が漂う現代社会。その片隅で巻き起こった悲劇を、乾いた筆致でリアルに描き出したショートストーリー。
[目次]
序章
第1章
第2章
第3章
第4章
第5章
第6章
著者略歴
[担当からのコメント]
どんな悪事の裏にも、「人」の物語があります。なぜ犯人は罪を犯さなければならなかったのか。その罪を犯した後、犯人にはどんな運命が待っているのか。そんなことを考えさせられる小説です。気軽に読みやすい短さとは裏腹に、非常に内容の濃い一作となってますので、ぜひじっくりとお楽しみください。
[著者プロフィール]
伊場 公甫(いば きみとし)
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