眠り続けるインカ:コンドルの舞う遠い空の下で

(著) 小牟禮昭憲

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作品詳細

[商品について]
―今を生きる歴史に出会う旅―
真夜中のヒューストン空港を旅行ガイドに先導され、メキシコ行きの飛行機に間に合うように息せき切らして全速力で走り回ったのは、インカの遺跡が実際にはどういう姿になっているのかをこの目でを確かめ、またコルカ渓谷のコンドルの森を写真に収めるためだった。搭乗予定の飛行機が既に出発しているというトラブルに見舞われながらも何とかリマに到着した僕たちは、マチュピチュ、チチカカ湖、コルカ渓谷と巡り、ナスカへと向かうーー。
現地ガイドのカルロスに背中を押されて喘ぎながら登ったマチュピチュの美しい景観にインカ王の威厳と無念さとを感じ、スペイン化されたクスコの街並みに歴史の悲哀を感じ、コルカ渓谷でファインダー越しに必死にコンドルを追った、インカ帝国の息吹を感じる13日間の旅を綴った旅行記。

[目次]
愚か者の形相を見よ
インカの香り
マチュピチュのカルロスさん
マチュピチュからクスコへ
人間と食―
国境の湖―チチカカ湖
「ヤンケ」とは一体何処だろう
コンドルの谷
コンドルが舞う空
アレキパ歴史地区へ
ナスカの地上絵
リマの街角
デンバーから成田へ
著者略歴

[出版社からのコメント]
歴史的な遺産である遺跡は、過去と現在をつなぎ訪れる人を歴史のロマンに誘う魅力に満ちていますが、同時にその国の現在を深く印象づける存在でもあるのかもしれません。インカをめぐる本書の旅を通じて、多くの方にペルーの歴史と現在を感じていただければ嬉しく思います。

【著者略歴】

小牟禮 昭憲(こむれ・あきのり)

1950年、(昭和)鹿児島県生まれ。小学校・中学校・高等学校と地元で過ごす。
1968年、日本大学芸術学部入学、1973年卒業。この間同級生の佐藤万知子と結婚、本格的に執筆活動を始める。
1980年、二人して白梅学園短期大学心理技術科に入学、心理学を学ぶ。1982年卒業と同時に万知子の故郷である福島県福島市に転居。
2000年、「群青の彼方」(終わりのない旅)を発表、2002年「続・群青の彼方」(続・終わりのない旅)を発表。2015年、万知子死去。現在に至る。

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