老いを読む(二):自分が自分でなくなるとき

(著) 手塚英男

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[商品について]
―年をとるとは、何を失い、何を得ることなのか―
高齢化が急速に進む現代社会。人生百年時代とも言われるこの時代において、私たちは「老い」とどう向き合い、どう生きていけばいいのでしょうか。
そんな問いにさまざまな角度から光を当てる講話シリーズの第二巻にあたる本作では、介護されることも死ぬこともできず、ただ周囲に迷惑をかけ続けることが生きがいになってしまった老婆「うめ」の姿を描いた丹羽文雄の短編小説『厭がらせの年齢』と、著者の知人であり、老いゆく中でも自分らしく生きることを忘れなかった遠藤美寿々という女性の生涯を取り上げます。
老いをどう受け入れるのか。老いにどこまで抗い、どこから委ねるのかーー。人の数だけある「老いのかたち」に鋭く迫った渾身の一冊です。
※本書は2024年5月に刊行された電子書籍『日本老民考:さまざまな老いそれぞれの終い:手塚英男講話集 3~4【電子書籍版】』のPOD版です。」

[著者略歴]
手塚英男(てづかひでお)
1939年信州・松本に生まれ育つ。57年東京大学(文Ⅱ)入学。北町・川崎セツルメントで地域活動に取り組み、60年安保闘争を闘う。教育学部(社会教育専攻)卒業後、郷里のまちで公民館・図書館など社会教育の現場の仕事にたずさわる。98年退職後は、ハコモノ行政、市町村合併、市民の財政白書づくりをめぐる住民運動や市民オンブズマン活動に取り組む。92年から08年まで、100人の読者に宛てたワープロ個人文芸誌『枯々草』(全10巻)を発行し、小説「酔十夢」(10編)、雑話「日本老民考」(6話)を掲載。

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