
花は種にのって
(著) 植木さと
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―病弱な少女は、やがて多くの出会いを経て一人の教師として歩み出す―
東京に生まれ、東京で育ち、東京で働いて定年を迎えた一人の女性の人生。それは家族や友人たちと共有したかけがえのない記憶であり、戦争の惨禍と戦後の時代を精一杯走り抜けた市井の人々の日々の記録でもある。女性の社会進出はこれからという時代に、女学校から師範学校、そして教師への道を歩んだ著者が綴る、ささやかでありのままの半生記。
[目次]
はじめに
第一部 幼少期
病弱だった幼少時代
国民学校時代に戦争が始まる
註
第二部 女学校時代
先生の勧めで女学校に進学
府立井草高等女学校
通学中に空襲を体験
疎開する子供、残る子供
「学校工場」で働く
隣に焼夷弾が落ちた
父の出征
玉音放送で終戦を知る
註
第三部 師範学校時代
学費の安さに惹かれて師範学校へ
あなたは学問より詩や俳句のほうが向いている
男女合同の吟行会
二か所の学校で教育実習
だんだん先生になりたい気持ちが強くなった
註
第四部 学校教員時代
初の担任で暴れる子供と向き合う
「長」には興味がなかった
一年生と六年生の違い
年を取るごとに健康になっていく
註
おわりに
著者略歴
[担当からのコメント]
人にはそれぞれの物語があって、そうした物語の糸が複雑に織り込まれて一つの時代になっていくのだとすれば、本書の中にある人生も戦争、敗戦、そして復興という激動の時代を織りなす大切な糸の一つであることは間違いありません。恥ずかしがり屋で病弱で、でも不思議な芯の強さを感じさせる一人の女性の人生を、どうぞじっくりとお楽しみください。
【著者プロフィール】
植木 さと(うえき・さと)
昭和4年、東京中野生まれ。平成元年4月「港」入会。
平成5年1月「港」未明集同人
平成12年1月「港」暁光集同人
元現代俳句協会会員
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