草の路:平塚景堂小説集(22世紀アート) Kindle版

(著) 平塚景堂

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[商品について]


―いまという現実を生きる、その心の風景―


偶然入ったパブで生まれて初めて買われた自分の絵と出会ったことから、日々の中でいやおうなく時間の彼方へ棄て去りながら、無意識の深い底で別の生き物となって在り続けている自分というものに気付いていくひとりの画家の心の動きを描いた『深海魚』、住み込みで修行した禅室・凍滴庵を訪れた北原が、久しぶりに会った老師から禅寺生活の基本を教わった宗悦の死を聞かされ、透明広大な世界観の中でほんとうの厳しさを秘めて生きる老師の姿と、かつて宗悦から聞いた言葉に、自己と対峙する修行の先にある非情なまでに透徹した世界を見いだす表題作『草の路』、スパイスの効いた掌編を集めた「微小説10(テン)――短編小説よりもっと微小な話」など、人の中にある生と死、日常と非日常、光と影を鋭く描いた短編集。


[目次]

ピアニスト

痣(あざ)

石の庭

ハプニング

深海魚

闇の彼方

草の路

アルノの岸辺

夜明けまで

微小説10(テン)――短編小説よりもっと微小な話

1 帰郷

2 ご隠居さん

3 吾輩は犬である

4 詩人とその妻

5 薄い恋

6 墜(お)ちる

7 それを、ぼくは知らない

8 次(つぎ)の人

9 単純な生活

10 ひとつの仮説

著者略歴


[出版社からのコメント]

現在まで読み継がれる名作には、大仰ではない一見して私たちの生活空間の中で物語が展開するものも多く見られますが、それは作家の鋭い視線が見いだすものが、そうした空間の中にこそあるということなのかも知れません。本書の中にある、私たちの生活空間につながる物語の世界に何を見いだすのか、ぜひ手に取って楽しんでいただければ嬉しく思います。


【著者略歴】

平塚景堂(ひらつか・けいどう)



一九四九年(昭和二十四年)東京生まれ

東京藝術大学美術学部卒 京都大徳寺専門道場で禅修行 大本山相国寺塔頭養源院住職就任 銀閣寺執事長、承天閣美術館館長を歴任



「文学歴」

戯曲「さすらい枯野抄」大阪近鉄アート館にて上演 詩集「静かな夜の記録」(編集工房ノア)詩集「オリヴィエ追想」(書肆山田)詩集「白き風土のかたえに」(編集工房ノア)詩集「夜想の旅人」(編集工房ノア) エッセイ「内なる風景へ(禅の現在型をさぐる)」(禅文化研究所) 小説「アララ」(編集工房ノア)



「絵画歴」

京都「ギャラリーマロニエ」にて毎年日本画個展 フランス日本年に作品出品 イタリアミラノにて個展 フォーシーズンホテル東京(椿山荘)にて個展 南青山「メディア・トール」にて個展



「作曲歴」

武井作曲賞受賞 ピアノ曲集「BUSON」パリ・ルデュック社より楽譜出版 リヨン国立音楽院の招聘により渡仏作品リサイタル ピアノ五重奏曲「スペクトラム」ウイーンピアノ五重奏団により初演 ピアノ曲集「夢のわかれ」パリ世界初演 アメリカ公使公邸にて作品リサイタル リヨン国立音楽院委嘱、オーケストラ曲「アパリシオン」

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