
越法罪(おっぼうざい)――3人の女たちとある僧侶の罪と罰
(著) 鈴木興相
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[商品について]
―気づかずに魂を汚すことの罪深さが、ここにある―
【越法罪】(おっぽうざい):仏天が僧侶(特に密教僧)に下す罰であり、仏からの罰であるが故に誰も祓うことはできず、死後はもちろん生きている間も負い続けなければならない無間地獄をいう。
大工の長男に生まれ、生来の賢さで周囲の期待を受けながら大学に進学した武司は、そこで「魔性の女」麻衣子と出会う。色欲に溺れ結核にも侵されて挫折を味わう武司、しかし再起を図った会社経営が軌道に乗ると、再び慢心という病が頭をもたげる――一人の破戒僧の人生の軌跡を辿りながら、仏の教えの中でその罪と罰、そして人間の業を描いた物語。
[目次]
越法罪
越法罪とは
あとがき
著者プロフィール
[担当からのコメント]
自分の人生だし自分で責任を負うのだから好きに生きるのがいい、現代の私たちは生きるということについてそんな思いを持ちがちですが、本当はそうではないのだということを気づかせてくれるのが本書の物語です。文学としてはもちろん、仏教の教えを知るための参考書としてもお楽しみいただける一書です。
[著者プロフィール]
鈴木 興相(すずき・こうそう)
1947年生まれ。
秋田県羽後町出身。
宮城県仙台市在住。
様々な職業に就き、紆余曲折の生き方の末、仏門にたどり着く。
松島の不動院開悟峯寺にて戒壇。
青森の陸奥護国寺にて得度、高野山にて修行する。真言宗・智山派大観密寺(仙台大観音)執事。
日々托鉢の傍ら、写仏教室を通じて布教に努めていた。
著書に『羅刹(らせつ)のスゴロク』(2007年2月)、『無漏(むろ)なる雫(しずく)』(2007年11月)共に文芸社刊がある。
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