
釈迦の思想 : 源泉からの流れに沿って
(著) 松岡一彦
Amazon作品詳細
[商品について]
―仏教とは何か。宗教とは何か―
キリストに先立つこと約500年前、紀元前5世紀頃にヒマラヤ山脈の麓で生まれた釈迦は、苦行を重ね遂にアシュバッタの樹の下で悟りを開いた。涅槃の境地に達した釈迦は最初の説教を鹿野苑で行い、その教えは時を経て遥か日本にも伝えられた。本書では、仏教が生まれたインドの地に立ち返り、ゼロの概念に通じる「空」とは何かという視点から仏教の本質を思想的に読み解いていく。釈迦の教えの要諦を知り、日本における仏教の位置づけを考えるうえでも示唆に富む一書。
[目次]
はじめに
第一章 遊行の旅へ
釈迦の誕生
沙門の道
苦行
悟りから涅槃(ねはん)へ
布教の途に
釈迦入滅
第二章 釈迦の基本思想
四つの聖なる真理(四聖諦)(ししょうたい)
戒定慧(かいじょうえ)
仏教の精神的世界
《輪廻》の世界
《禅定の世界》
第三章 釈迦の思想の展開 ―大乗仏教の思想
教団の分裂
新しい仏教運動
大乗思想の展開
1 菩薩の道 ―自己犠牲と他者の救済
六波羅蜜(ろくはらみつ)
伝説的な菩薩
2 すべて存在するものは「空」である ―色即是空・空即是色
3 浄土信仰と仏教の宇宙観
4 仏は我が内にあり ―如来蔵思想
5 心の分析から悟りへ ―心理学のような唯識思想
第四章 密 教
曼陀羅(マンダラ)の世界像 ―仏や神々の世界
即身成仏の行
三密―身体・口・心による三つの行為
本尊の観想
現世利益(げんぜりやく)
インド仏教その後
第五章 日本仏教の「あらまし」
序
1 鎮護国家と仏教 (大和・奈良時代)
仏教伝来と権力争い
中央集権国家の形成と仏教
仏教の興隆 ―国分寺と大仏建立
2 日本仏教の基礎 (平安時代)
最澄(さいちょう)七六七~八二二
空海(くうかい)七七四―八三五
神仏の共存と融合(神仏習合)
修験道(しゅげんどう)
呪術(じゅじゅつ)の世界
浄土信仰の誕生
平安貴族による寺院建築
3 新しい仏教の展開 (鎌倉時代)
浄土信仰の展開
《法然の浄土宗》
《親鸞の浄土真宗》
《一遍の時宗》(じしゅう)
日蓮宗 ―来世浄土よりも現世の変革を説く
禅宗 ―座禅を中心とする修行
旧仏教の復活
4 室町・戦国時代の仏教
文化に貢献した禅宗 ―五山文学・簡素幽玄の世界
伝統仏教と新興仏教の軋轢
信長による仏教弾圧
5 幕藩体制に組み込まれた仏教 (江戸時代)
宗門改めと壇家制度
儒教思想の興隆
6 明治以降
神道の復活と廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)
日本仏教のその後
参考文献
あとがき
著者略歴
[担当からのコメント]
本書では釈迦の教えから仏教教団の変遷、そして日本仏教の展開までが平易な言葉で分かりやすく解説されており、仏教について知るための最初の一書としてもお薦めの内容となっています。ぜひご一読ください。
[著者略歴]
松岡一彦
京都府出身、一九三三年生まれ
京都学芸大学英文科卒
京都府北部で中高教員などを経て退職
エディンバラ大学留学(一九七八年)
十八・十九世紀英詩演習など京大で受講
スコットランド詩人、ロバート・バーンズの研究等
新刊情報
-
(著)
原田勝征

Bridges of Gratitude: How One Retired Engineer Found Meaning through International Volunteer Work
プリントオンデマンド¥ 2371
発売日:2025/12/04
-
(著)
江口愼一

Whispers of Light: Illuminating the Hidden World of Nature through Poems and Photographs
プリントオンデマンド¥ 1689
発売日:2025/12/02
-
(著)
村椿四郎

Where Does Poetry Come From, and Where Is It Headed?: Reading Contemporary Poetry Through the Lens of History
プリントオンデマンド¥ 2090
発売日:2025/12/03
- もっと見る







