
松原寿幸小説集 八月の哀しみ・他2編
(著) 松原寿幸
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[商品について]
―だから人というものは、人生というものは素適なのかもしれない―
定年の記念にと旅行を提案した津村信一は、妻から子供ができる前に二人で行った或る旅行先を指定される。妻にとって生きる事と死ぬ事とを考えさせてくれる旅だったその地は、信一にとっても生と死を彷徨った若き日の、一人の老人と過ごした大切な思い出の場所だったーー美しい自然を舞台に、この世に生まれ、生きること、そして命をつなぐということの尊さを静かな筆致で描いた「生と死の狭間で」をはじめ、この世の全ての命それは掛け替えの無い大切なもの、そう思わせてくれる超斬新な、生者が死者へ送る一方通行の、世界初の可能性の書簡作品「銀がの渦」。人間の生と死のなかにある生命に目を向けた3編の物語を収めた短編集。
[目次]
八月の哀しみ
生と死の狭間(はざま)で
銀河の渦
あとがき
著者略歴
[担当からのコメント]
家族や隣人、そして街ですれ違う見知らぬ人々、その誰もが様々な人生、様々な運命の中で命をつないできた先に生きている、本書を読んでいるとそんなことが思い浮かびます。日常に少し疲れたときに生きる勇気ももらえる、そんな物語をぜひごゆっくりお楽しみください。
[著者略歴]
松原寿幸(まつばら ひさゆき)
1956年(昭和31年)岩手県生まれ。
同人詩誌「東京四季」同人。
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