
風雅とさむらい
(著) 笠井久人
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武士として生きるはずだった。愛する人を守るはずだった。
けれど、その希望を失った男は、やがて“俳諧”に人生を見出していく――。
松尾芭蕉門下十哲の一人として知られる俳人・向井去来。
本作は、その去来の知られざる青春と苦悩、そして芭蕉との魂の交感を描いた物語。
黒田藩への仕官を夢見て、武芸に励んだ若き日の去来。しかし、養子先の家督問題、武士社会の理不尽、そして身分違いの恋によって、人生は大きく狂い始める。
そして失意の果てに去来が辿り着いたのは、“風雅”の世界だった。
松尾芭蕉と出会い、俳諧に人生を捧げていく去来。
落柿舎、嵯峨野、大井川、深川――。四季の自然とともに、人の生の哀しみ、美しさ、そして「誠」の心、蕉風の精神を丹念に描く。
芭蕉を愛し、風雅に殉じた一人の男の生涯。
『おくのほそ道』『去来抄』の向こう側にいた、“人間・去来”の姿が今、鮮やかに甦る。
著者略歴
笠井 久人(かさい ひさと)
筆名・本名 笠井久人(かさい・ひさと)
俳号 笠井久人(かさい・きゅうじん)
一九四六年 三重県志摩半島に生まれる
早稲田大学卒業
東京都立高校教諭(英語科)を経て神奈川県立高校教諭を定年退職
(現在)俳句結社『春野』同人会長
俳人協会会員
(著述歴)
群像新人文学賞…評論部門(佳作)
現代短歌評論賞(候補)
『小説・去来抄』春野誌連載完了(後に加筆し、単行本として出版)…電子書籍化ヘ
『蕪村とその時代』春野誌連載完了
『酔いどれ徒然草』春野誌連載中 その他
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