おばあちゃん、いっしょに笑おうよ: 痴呆症の母との暮らし

(著) 坂元達男

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――著者が会社を辞めるきっかけとなったのは、次のどれでしょうか。

1.おばあちゃんに毎日食事を作るため、2.おばあちゃんを毎日お風呂に入れるため、3.おばあちゃんの散歩に毎日付き添うため

正解は、本書第章「四十七」をご覧ください。
一九九五年の冬、日向ぼっこをしているおばあちゃんから、この日記は始まる。一年と少しの間に起きる様々な出来事は、時に穏やかで時に苦しく、家の外からは決して知ることができない、在宅介護の現実が詳細に書かれている。見通しの立たない介護状態への不安に、親族の協力は得られるのか、このまま仕事は続けられるのか、など介護に関わる問題は尽きない。臨機応変に対応せざるを得ない著者の奮闘する姿に、介護のつらさ、難しさを学ぶことができる。本書はおばあちゃんの看病記であり、著者の奮闘記である。

[出版社からのコメント] 著者にかけられる優しい言葉や心ない言葉が、介護を取り巻く社会を物語っています。介護に関わる方も、そうでない方も、生々しい問題の数々に驚き、そして共感することでしょう。しかし、いかなる時もおばあちゃんの尊厳を、著者は決して忘れません。おばあちゃんと共に歩もうと奮闘する姿に、何度も心打たれます。最後にはきっと、読者にも様々な思い出が駆け巡ることでしょう。 [著者プロフィール] 坂元達男(さかもと・たつお)  1937年宮崎県都城市に生まれる。10代の頃から文章が好きで書店巡り。中学を卒業後就職、会社の同僚で形成する機関紙に小説(短文)エッセイ・詩などを書きまくる。  20代の頃、自分自身を磨くのに何が必要かということに目覚め、それには学問が第一と1961年25歳にして定時制高校(夜学4年制)に入学。  卒業後結婚、一男一女を授かるが1989年離婚。  現在、知的障がい者の息子と二人暮らし。  障がい者関係の活動に奮闘中。都城支部発行(育成会だより)に活動状況、エッセイ、小説と苦戦。  ・宮崎県手をつなぐ育成会理事  ・宮崎県手をつなぐ育成会都城支部長  ・都城市障がい者団体連絡協議会 監事  ・好きな言葉 静寂  ・尊敬する人 オードリー・ヘプバーン

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