目標に向かって走るということ

心にたぎる想いをもって、目標に向かって走る。
しかし走っていると当然、
なかなか思うように進めないことも、
気がついたら違う道を走っていることもある。

一年ほど前、僕の心に不調が表れた。
原因は何だろう。
とりあえず目の前のものに「◯◯のせいだ」
「アレが僕に、ストレスを与えるから」なんて
当たってみた。
しかしどうやら、そうではないらしい。
次に「病気かもしれない」と思い、
さまざまな病院にも行ってみた。
しかしどうやら、そうではないらしい。
「じゃあ、住む場所を変えてみよう」と思った。
静岡に移住したことで、
僕の心は少しだけよくなった、気がした。
しかしまだ、そうではないらしい。

そこである人に言われた。
「目を覚ませ。
お前が追い求めているものは、そこにはない。
お前自身が会社と社員と作家に、体当たりして
向き合えばいいんだ」

そうだ。
もともと僕には「会社や社員を、作家様をこうしたい」
という目標や、たぎる想いがあった。
けれど、自分に自信はなかったから、
会社を大きくするために、頼れる人と
「こうあるべき道」をつくった。
この道があれば、この道に従ってさえいれば、
会社はうまくいくに違いない。
そのために、目の前に用意された道を、
がむしゃらに走った。
それは信じられるものだったし、与えられた道を
ただ走ることは、ある意味楽でもあった。

しかしよく考えると、僕は「走っている」のではなく、
「走らされている」のではないか。
それに気づいたとき、道の先が見えなくなった。
この道を走っていれば、うまくいく。
でも僕の向かいたい場所って、この道の先に
あったんだっけ?
この道が正解なら、走るのは僕じゃなくても
いいんじゃないか?
そもそも僕は、何のために走ってたんだ?

いつしか僕のたぎる想いは弱まり、心を失っていた。
そう、これが不調の正体だ。

今だから言える。
走る目的を、心や想いを忘れてはいけない。
現代社会には、
「とりあえず走っている」という若者が多い気がする。
たとえば職種や給料にこだわりすぎて、
いつのまにかある道を「走らされている」人だ。

たしかにこの社会で生きている限り、
全てが思い通りにいくことはない。
だけど大切な目的は、見失ってはいけない。
自分がいきいきと、自信を持って走れる人生。
これが何よりも価値があるし、重要なことだ。


株式会社 22世紀アート
代表取締役 向田 翔一

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