折々の銘 茶道具の「銘」を楽しむ

(著) 森田文康

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作品詳細

[商品について]
――道入作の赤楽茶碗に「鵺(ぬえ)」の銘を持つものがありますが、鵺は次のどの鳥を指すでしょうか。
1.クジャク、2.トラツグミ、3.ヤマドリ
正解は、本書「折々の銘 18 【鵼】ぬえ」をご覧ください。
茶道具に付けられた固有名詞であり、文学的な銘の語義、語誌を辿れば、様々な世界を彷徨い、楽しむことができる「銘」。本書は、前著『茶の湯銘事典』で、銘の命と正面から向き合い、より深い鑑賞へと誘った著者が、視点を変えて銘を題材にして、古代から現代まで、人々の生み出してきた歴史と文化を渉猟しながら、そこに垣間見られる人間の情景を綴った作品である。愛好家はもちろん、茶の湯に縁のなかった方も肩の凝らない四方山話として楽しめる内容となっている。

[目次]
はじめに
折々の銘 1 【寝物語】ねものがたり
折々の銘 2 【顔回】がんくわい(その1)
折々の銘 3 【顔回】がんくわい(その2)
折々の銘 4 【阿修羅】あしゆら(その1)
折々の銘 5 【阿修羅】あしゆら(その2)
折々の銘 6 【蓬萊】ほうらい
折々の銘 7 【萬歳】ばんぜい
折々の銘 8 【君が代】
折々の銘 9 【富士】ふじ(その1)
折々の銘 10 【富士】ふじ(その2)
折々の銘 11 【鉢木】はちのき
折々の銘 12 【沫雪】あわゆき
折々の銘 13 【千鳥】ちどり
折々の銘 14 【夕鶴】ゆふづる
折々の銘 15 【聴雪】ちやうせつ
折々の銘 16 【雪間の草】ゆきまのくさ
折々の銘 17 【若水】わかみづ
折々の銘 18 【鵼】ぬえ
折々の銘 19 【諫鼓鳥】かんこどり
折々の銘 20 【山里】やまざと
続く

[出版社からのコメント]
日本に生まれて育ったなら日本の文化についてもっと理解を深めたいと思われる方も多いのではないでしょうか。本書は茶の湯の「銘」をテーマにしていますが、その源泉となる日本の歴史文化を楽しめる作品となっています。ぜひ多くの方に手に取ってご覧いただければ嬉しく思います。

[著者プロフィール]
森田 文康(もりた・ふみやす)
本籍地。京都市
東京都在住
号:素人(そじん) 茶名:宗文(裏千家)
著書:「お茶入門」西東社
入選:「朝日歌壇」選者二十周年記念秀歌選。
「NHK全国短歌大会」秀歌。近藤芳美賞。
美学美術史研究の傍ら、茶の湯、短歌に親しむ。
竹林会及び美学美術史研究会主幹。
元都立児童自立支援施設非常勤講師。

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