歌声よ、富山に響け――学び、育てて心をつなぐ私のコーラス半生記

(著) 中村義朗

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――富山で初めての手作りオペラとして「第一回ふるさと県民オペラ」で上演された「夕鶴」。この世界的な名作として評価が高いオペラの作者は、次の誰でしょうか。

1.滝廉太郎、2.團伊玖磨、3.武満徹

正解は本書「ふるさと県民オペラ『夕鶴』」をご覧ください。

NHK全国学校音楽コンクールで3年連続県代表に選ばれた芝園中コーラス部での指導、富山市の女声合唱団「クール・クロア」での初めての常任指揮者経験、声楽を勉強したエキスパートによる合唱団・トヤマアンサンブルシンガーズAIの結成など、音楽科教師として、ひとりの合唱人として歩んできた五十余年は、多くの素晴らしい出会いに恵まれた実りある道のりだった――富山の合唱界に多大な貢献をしてきた著者による、コーラス人生記。


[目次]

いまこそ君の出番

第一章 野球少年、合唱にのめり込む

金沢での少年時代

流行歌や伝統音楽に親しむ

歌謡ショーの常連

鴛原利蔵先生との出会い

NHK全国唱歌ラジオコンクール全国大会に出場

全日本合唱コンクール全国大会に出場

九州の印象

応援団副団長となる

応援団結成に当って

進路の選択

コラム   お祝いのことば 衆議院議員 前総理大臣 森 喜朗

第二章 大学と職場の合唱団を掛け持ち

富山大学男声合唱団に入団

能登合宿

富山大学男声合唱団第一回演奏会

御挨拶

演奏会を祝す  富山大学学生部長 武石 勉

ごあいさつ  顧問 富山大学教授 植木 忠夫

富山県合唱連盟と叢声楽苑の活動

北陸電力合唱団の指導

富山少年少女合唱隊の指導

五箇山の民謡調査

民謡の交流と変遷―「まだら節」を中心として―

民謡研究に対する反響

古謡を考える―民俗学的・文芸学的・音楽学的側面から―

卒業後の進路

第三章 「熱血先生」といわれて

初任校・八尾町立大長谷小学校

富山市立芝園中学校に赴任

全国中学校音楽教育研究大会

NHK全国学校音楽コンクール全国コンクールで優良賞受賞

山田耕筰氏を見舞う

コーラス部による「合唱のつどい」

情操教育としての音楽の使命

富山市立堀川中学校に赴任

富山大学附属中学校に赴任

附属中学校創立五十周年記念式典にのぞんで(式辞)

卒業生に贈ることば

心を開き 育む音楽

志定まれば 気力さかんなり

個の表現を考える

人間の生き方を考える

これからの教育を考える

音楽の心

若者への期待

これからの教育

二十一世紀を目指す教育への願い

二十一世紀を展望した教育改革

コラム   コーラスが人と人を結ぶ 岩波書店取締役 井上 一夫

第四章 大いなる学びの時代

指揮者・作曲家から学ぶ

ヨーロッパ視察

カラカラの野外オペラ

水の都・ベネチア

コンセルトヘボウ管弦楽団

日本における音楽の現状と歩むべき道

岩河三郎先生に師事

新聞紙上で作曲教室

富山大学教官となる

音楽図書の収集

コラム   先生との想い出 富山県立高岡高等学校教諭 堀江 英一

第五章 女声合唱団を育てる

女声合唱団「クール・クロア」

個展形式の演奏会

ベラ・バルトーク国際合唱コンテスト

全日本おかあさんコーラス全国大会でグランプリ

印象深い演奏

世界にはばたく歌の翼

女声合唱団「ヴォーチェ・フォンターナ」

女声合唱団「コール麗」

麗しいハーモニーを求めて

「声の輪」と「人の輪」

音楽的な高まりを求めて

コンダクトリサイタル

中村義朗さんのこと 作曲家 愛知県立芸大名誉教授 全日本合唱連盟名誉会長 石井 歓

音楽の年輪  作曲家 元山口大学教授 岩河 三郎

人間愛が生む歌声  作曲家 三善 晃

富山大学退官記念ジョイントコンサート

音楽的共感  作曲家 元山口大学教授 岩河 三郎

虹色の橋の要で  作曲家 芸術院会員 三善 晃

音楽の中村イズム  作曲家 新実 徳英

感動のステージを再び  可西舞踊研究所代表 可西 晴香

トヤマアンサンブルシンガーズAI

コラム   コーラス活動からの賜り物 「トヤマアンサンブルシンガーズAI」総務 堀江 季理子

第六章 地域の芸術文化活動とともに

音楽を通した地域文化活動への参加

富山県青少年音楽文化推進委員会

富山県合唱連盟の活動

県合唱連盟と私

富山県合唱連盟創立五十周年記念演奏会

富山における「第九」演奏の歩み

県民による「第九」

第九考

富山オペラの夢を

ふるさと県民オペラ「夕鶴」

オペラ「夕鶴」上演40年  ふるさと県民オペラ実行委員長 深山 榮

富山に降り立ったオペラ「夕鶴」  総演出 小田 健也

「夕鶴」と共に飛んだ「富山ふるさと県民オペラ」  指揮 汐澤 安彦

「夕鶴」公演の意義と成果(座談会)

呉羽の舞台芸術パーク

市民オペラの取り組み

ミュンヘン・オペラの想い出

富山市民オペラ「お小夜」

富山県芸術文化指導者招へい事業

とやま国体の式典音楽

富山市民大学の講義

富山県功労表彰

コラム   ミスター富山 作曲家 池辺 晋一郎

コラム   美しい音楽に愛を注いで オペラ歌手 二期会会員 岩井 理花

第七章 歌は人びとを結ぶ

合唱のすそ野を広げた「おかあさんコーラス」

全日本おかあさんコーラス全国大会IN富山

富山の食材とおわらでもてなす

文部省唱歌とその心

日本の名歌をたずねて

全国童謡・唱歌サミットINとやま2005

これからの童謡・唱歌を考える

コラム   人を結びつけるプロデューサー オペラ演出家 近江 養

第八章 とやまの歌を歌い継ぐ

「とやまの歌」は富山の人で

「富山に伝わる三つの民謡」制作記念演奏会

ごあいさつ  北日本新聞社社長 深山 榮

消えても残るものを希う  富山県合唱連盟理事長 小澤 慎一郎

富山に伝わる三つの民謡 岩河 三郎

混声合唱組曲および女声合唱組曲「富山に伝わる三つの民謡」

新しい「とやまの歌」

「とやまの歌 ニューイヤーコンサート 2004」

全国に誇る文化的財産  北日本新聞社代表取締役社長 梅沢 直正

25年振り! オーケストラで「富山に伝わる三つの民謡」

演奏して貰ってこそ  作曲家 岩河 三郎

二〇〇四年を回顧して

資 料

〈著書=共著〉

〈論文=単著・小論文〉

〈役 職〉

年譜〈合唱〉

あとがき

トヤマ アンサンブル シンガーズ AI TOYAMA ENSEMBLE SINGERS AI メモリーコンサート

1.作曲家 新実徳英 個展コンサート

2.おじいちゃん・おばあちゃん パパとママといっしょ  0歳児からのSong for Kidsうたコンサート

3.作曲家 池辺晋一郎 個展コンサート

4.忘れられない忘れない3・11東日本大震災   歌でつなぐ人と心の絆コンサート

5.トヤマアンサンブルシンガーズAI  こどものための楽しいうたコンサート

トヤマ アンサンブル シンガーズ AI プロフィール

とやま合唱創造とは

とやま合唱創造 設立趣意書

いきいき富山を創るため、今こそ出番!

1.全日本合唱連盟編  うたのブーケ とやまコンサート

ごあいさつ

2.《とやま合唱創造創立五周年企画自主公演事業》  とやまの歌 ジョイントコンサート

ごあいさつ

3.《とやま合唱創造創立五周年企画事業》

とやまの歌を歌い継ぐ

とやまの歌プロジェクトノート

とやま合唱創造のフィナーレ

続 あとがき

巻末付録

著者略歴


[担当からのコメント]

自分の体を楽器とする合唱は、他の楽器の演奏とは異なる難しさと楽しさがあるのではないかと思います。本書は、そんな合唱の魅力にひかれたひとりの合唱人が、富山の地で豊かな音楽文化を芽吹かせるべく奮闘した道のりを振り返った半生記です。音楽家として、教育者として、あるいは地域振興の活動の記録として、様々な方にお楽しみいただける内容になっています。


[著者略歴]

中村 義朗(なかむら・よしろう)


富山大学名誉教授

全日本合唱連盟相談役 名誉会員

富山合唱連盟顧問

とやま音楽文化協会 常任相談役


富山大学教育学窓会会長

富山大学同窓会連合会副会長

富山県青少年音楽文化推進委員会顧問


女声合唱団「クール・クロア」常任指揮

女声合唱「Maple」指揮

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