山に登る勇気―山心は人生を変える、生きる力が湧いてくる

(著) 吉田賢憲

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作品詳細

[商品について]
―人生と山歩きは、やはり似ている―
留年して2度目の大学三年生活を過ごす失意の日々の中で生きる力をもらい、数学教師となってからは人生の折々で登り続けてきた山たち。そこには山へと誘われる人々やそれぞれの事情で今を生きる人との出会いがあり、雄大な自然と流れる歴史があり、そして振り返れば自らの力で歩み残してきた足跡があるーー60年にわたり山を愛し情熱を燃やして生きてきた著者が、これまで経験した日本各地の山々を自身の人生の記憶と共に随筆風に綴った山行記。

[目次]
はしがき
第1章 山心の黎明期
【高崎観音山】 虫からもらった生きる力 ~1959年2月(22歳)~
【開聞岳】 山頂は歌声喫茶 ~1961年3月(24歳)~
第2章 山心の萌芽期
【槍ヶ岳】 少佐に誘われて ~1968年8月(31歳)~
【東鎌尾根】 チーズもらって飴玉返す ~1973年7月(36歳)~
第3章 山心の発展期
【白馬岳】 家出して来た岐阜の人 ~1983年8月(46歳)~
【雲ノ平】 北アルプス最奥を歩く ~1985年8月(48歳)~
【奥穂高岳】 吊り尾根を越えて ~1986年7月(49歳)~
【北岳】 満天の星空に流星群 ~1986年8月(49歳)~
【甲斐駒ヶ岳と仙丈ヶ岳】 報われた真夜中登山 ~1987年8月(50歳)~
【荒船山】 浩宮さまが登った山 ~1990年4月(53歳)~
【蝶ヶ岳】 5月連休の北アルプス ~1990年5月(53歳)~
第4章 山心の成熟期
【鳥海山】 いまを生きる人たち ~1990年7月(53歳)~
【大雪山】 旭岳からトムラウシ縦走の記~1990年8月(53歳)~
【石鎚山】 おかげさまで ~1990年8月(53歳)~
【八甲田山】 季節の共演 ~1990年10月(53歳)~
【秋田駒ヶ岳】 八戸の男の話 ~1991年8月(54歳)~
【岩手山】 賢治や啄木を思う ~1991年8月(54歳)~
第5章 山心の斜陽期
【妙義山】 51年前の初デート ~2014年11月(77歳)~
【天覧山と多峰主(とうのす)山】 サシバが観たいという男 ~2017年9月(80歳)~
あとがき
〈著者紹介〉

[担当からのコメント]
山頂から見る眺めというのは、スカイツリーのような展望台から眺めるのとは全く異なる独特の雰囲気があります。ちっぽけな人間が大地の先端に立って地球を感じるような、他では味わえない体験ができる山。本書には、そんな山の魅力が詰まっています。ぜひご一読ください。

〈著者紹介〉
吉田 賢憲(よしだ よしのり)

昭和12年2月6日群馬県高崎市生まれ。
群馬県立高崎工業高等学校電気通信科卒業。立教大学理学部卒業。
東京都公立中学校教諭36年勤務。不登校生対象の「あゆみ教室」に5年勤務。著書に『型破りの数学―小説的数学試験問題』(鳩の森書房)、『数学をつくるこころ―小さな数学者たち』(三省堂)がある。
令和元年、現在82歳。

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