
老いを読む(三):支えられながら、支えていく
(著) 手塚英男
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―老いてなお、社会とつながるには―
名著や古典作品に登場する老人たちの姿を通して、「老い」には多様な在り方があることを示していく講話シリーズ、待望の第三巻。今回取り上げるのは、日本で初めて本格的に老人問題に言及した穂積陳重の『隠居論』と、ユーモラスで痛快な老翁たちが登場する『今昔物語』です。
そこから見えてくるのは、年を重ねてもなお学び、働き、社会に関わる「活老」という生き方。「老いる」とは単に衰えることではない。誰かに支えられながらも、自分もまた誰かを支えることができる――そんな前向きな老いの姿勢を、楽しく、深く考えていきます。
人生の後半戦を、どう生きるか。そのヒントが、きっとこの1冊の中にあります。
※本書は2024年5月に刊行された電子書籍『日本老民考:さまざまな老いそれぞれの終い:手塚英男講話集 5~6【電子書籍版】』のPOD版です。
[著者略歴]
手塚英男(てづか・ひでお)
1939年信州・松本に生まれ育つ。57年東京大学(文Ⅱ)入学。北町・川崎セツルメントで地域活動に取り組み、60年安保闘争を闘う。教育学部(社会教育専攻)卒業後、郷里のまちで公民館・図書館など社会教育の現場の仕事にたずさわる。98年退職後は、ハコモノ行政、市町村合併、市民の財政白書づくりをめぐる住民運動や市民オンブズマン活動に取り組む。92年から08年まで、100人の読者に宛てたワープロ個人文芸誌「枯々草」(全10巻)を発行し、小説「酔十夢」(10編)、雑話「日本老民考」(6話)を掲載。
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