「戦後ベビーブーマー」の弁明

(著) 葉丹安知英

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作品詳細

[商品について]
―戦後を生きた日本人として、語らなければならないことがある―
1940〜55年のおよそ15年間を中心に生まれた世代を指す「戦後ベビーブーマー」。まさにその真っ只中、1947年に東京都で生まれた著者は、この世代の特徴として、戦争に関して上の者から開示されたことだけを鵜呑みにし、そこに隠された何かがあると気づいていながらも、その事実を避けてきた過去を持っているということが挙げられるという。本書は、そんな著者がこの世代を代表する一人として、そのことを反省し、自分なりに総括した内容をまとめた一書である。ーーかの戦争はなぜ、どのようにして起きたのか。日本人は敗戦という事実といかに向き合い、その集団的な敗者のPTSD(心的外傷後ストレス症候群)を克服していくべきか・・・。戦後80年を目前に控えたいま、すべての日本人に捧げる真の戦後日本論。

[目次]
虚しさの由来(まえがき)
今次の戦争(WWⅡ)の原因
戦略と作戦
戦後社会の欺瞞と誤り
PTSD(心的外傷後ストレス症候群)の種類と区別 ─日本人の三つのPTSDと罹患させられた理由・症状
(一)戦前派
  Ⓐ為政者・軍人:天皇(制)と藩閥政府(国際金融資本勢力)
  Ⓑ国民大衆:宇治(仁徳)天皇の「国見・民の竈」と「五箇条の御誓文」
(二)戦中派
  Ⓒ為政者:天皇制自由主義→自由派
  Ⓓ為政者:共産主義・社会主義・民主主義→革新派と民主派
  Ⓔ国民大衆:博愛・公平の民主主義→保守派
(三)戦後派 ─虚無的懺悔と弁明
日本人として保持するべき財産とは何かについて ─余談:森鴎外と三島由紀夫
三S政策(スポーツ・セックス・スクリーン)
 スポーツについて
 セックスについて
 スクリーンについて
おわりに
参考文献

[担当からのコメント]
人は時に、自分の生きた時代のことを美化して語るものですが、本書の著者はいたって冷静に過去を顧み、そして厳しい姿勢で論じています。その時代を実際に生き抜いた者にしか語ることのできない、まさに肉声で綴られた本書を、一人でも多くの方に受け取って頂ければ嬉しく思います。

【著者紹介】
葉丹安 知英(金子信雄)
1947(昭和22)年東京都中央区銀座(旧木挽町)生まれ。

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